子どもの心のケアや教員の負担増加など、教育現場の問題を解決するため、
大学の研究者や現場の教員、そして教育委員会が連携しある授業を行いました。
能美市の宮竹小学校で行われていた学活の授業。
先生が4年生17人に語りかけ、やりとりをしながら進めています。
この日のテーマは「考え方で行動を変える」。
同じ出来事に対しても前向きにとらえるか後ろ向きにとらえるか、
その考え方の違いを説明していきます。
スクールカウンセラーの井元加奈さんと、養護教諭の辰巳衣澄さんが、
打ち合わせを重ねて授業の内容を決めました。
授業を見つめるのはJAIST・北陸先端科学技術大学院大学の特任講師
押山千秋さんです。
子どもの心の健康が重要視される中、教育現場では
教員の能力や個性でこの問題に対応しています。
このため臨床心理学が専門の押山さんはこうした情報を共有化した上で、
AIも活用したシステムを作ろうと、
能美市の教育委員会や教育現場と連携して研究を進めています。
システムができればより多くの児童に対応できる上、
教員の負担軽減にもつながる可能性があります。