札幌市の秋元市長は、自治体職員への威圧的な言動が問題となっている自民党の長谷川岳参議院議員について今後、面談の際は音声を録音することで本人の了承を得たと明らかにしました。

秋元克広札幌市長
「ハラスメント的な言動を受けたケースについては国会議員だけではなく一般の人や市議会議員とか、本人の了解を得たうえでとなるが(音声の)記録をとらせていただくと」

 札幌市の秋元市長は23日の記者会見でこのように述べ、今後、長谷川氏との面談の際には、音声を録音すると明らかにしました。

 一方で、職員が長谷川氏から受けた言動などについては「上司と部下の関係ではない」として調査しない方針を崩していません。

 そうした中、新たな情報も分かりました。

 ことし2月、札幌市のすべての職員を対象に行われたパワーハラスメントに関するアンケートで、国会議員に対する意見が14件、このうち、長谷川氏の名前を明記したものが3件あったことがHBCの調べでわかりました。

 また、札幌市の調査では、長谷川氏との面談を含む出張は、2023年度のべ284回で、かかった経費は約2000万円、そのうち長谷川氏との面談のみを目的とする出張は、のべ72回、約465万円の経費がかかっていました。

 ほかの北海道内選出の国会議員との面談を含む出張は多くてものべ23回と、長谷川氏への対応の突出ぶりが目立ちます。

 ただ、市は「不利益を被るような出張はなかった」との見解を示していました。