日本を訪れる外国人観光客にとって、美しい風景や最新スポットだけが日本の魅力とは限りません。日本人が日常的に利用するものに、強い関心を持つ人もいるようです。初めての日本を楽しんでいるサウジアラビア人のカップルも、毎日通うほど気に入った場所で見つけたものにどハマりしていました。

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「お土産でたくさん買ったの」

 初めて日本を訪れた、サウジアラビア人のアジズさんとアミルさん。10日間で東京、京都、大阪などをめぐり、「何もかもがアメージング! 文化も景色も別世界で美しい」と、日本の魅力を語ってくれました。

 ほかにも、アミルさんには夢中になっているものがあるそう。それは日本のお菓子です。

「お菓子をお土産でたくさん買ったの。無印良品のチョコがけのイチゴとか、ほかにはドン・キホーテにも行って、飴やチョコレートとかも」

 お菓子は、外国人観光客にとっても定番のお土産のひとつ。自分の国でも買える商品でも、日本で売っているものはクオリティが高いと人気を集めています。日本を訪れた際に“爆買い”する外国人観光客は多く、日本のお菓子が食べたくて越境ECを活用し、海外からわざわざお取り寄せする人も増えているそうです。

輸出額が10年で7倍以上に 海外で人気上昇の日本の食べ物

 日本のお菓子が気に入ったアミルさん。ほかにも日本人に身近な食べ物を楽しんでいるようで「日本に来て初めて食べたんだけど、あの三角の……おにぎり! 朝ごはんは、おにぎりと卵とかをコンビニエンスストアで買って食べている」と話します。

 訪日外国人が虜になるコンビニグルメの定番ともいえる、おにぎり。しかし、アミルさんがコンビニに通うのは、おにぎりだけが目的ではないようです。

「毎日行って、毎日違うものを試してる(笑)」とアミルさんがうれしそうに語ったのは、アイス。氷菓やソフトクリームなど種類がたくさんあり、色とりどりのパッケージが並ぶショーケースは、見ているだけでもワクワクしますよね。

 実はお菓子だけでなく、日本のアイスクリームも海外で人気。財務省の貿易統計によると、2013年は8億6000万円だったアイスクリームの輸出額が、2022年には64億5000万円と7倍以上に増加しているのだとか。

 手頃な価格でいろいろな味が楽しめるコンビニのアイスは、気分転換や甘いものが欲しくなったときについ手が伸びます。これから暑さが増す季節、アミルさんだけでなく多くの外国人観光客が、日本のアイスの虜になるかもしれませんね。

Hint-Pot編集部