時代を感じさせる1枚の写真がSNS上で反響を呼ぶことになりました。地方競馬共有クラブの代表を務める会田裕一(ハッピーオーナーズクラブ)(@yuichi_keiba)さんが自身のX(ツイッター)に投稿したのは「振替引換票」。航空機の欠航などで振替輸送になった際に乗客に渡されるチケットですが、ニュースにもなった4月3日のJAL機の落雷による緊急着陸で受け取った「振替引換票」が「超レアもの」として注目を集めました。

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落雷による安全確認のために乗っていた航空機が関西空港に着陸…

 会田さんは宮崎で競走馬のセリの展示会に参加した後、宮崎空港発のJAL機で羽田空港に向かうところでした。当日、宮崎市内は強い雨に見舞われ、機材繰りで搭乗便は20分ほど遅れて出発。離陸し、高度を上げている最中に、機体右側で「ドーン」という大きな音がしたと言います。すぐに機長の「違和感のある音がしましたが、落雷によるものです。焦げ臭いにおいがしており、原因を調査中です。飛行の安全には影響しませんのでご安心ください」といったアナウンスがあったそうです。

 会田さんは機内中ほどの座席だったため「焦げ臭いにおいはまったく感じませんでした」と言います。そのまま飛行機は飛行を続け、シートベルトの着用サインも一度は消えたそう。機内サービスが始まりましたが、しばらくして再びシートベルト着用サインが点灯しました。臭いの原因が分からないため、安全確認のために最寄りの関西空港に着陸することになったそう。着陸後、点検のため30分ほど機内で待ちましたが、そのまま飛行機は欠航に。振替便も満席で座席が用意できなかったため、急きょ、JRに振替になりました。

 関西空港から新大阪駅を経て、新幹線で東京に向かうため、降機する際に地上職員から手渡されたのが、この「振替引換票」でした。会田さん自身はこれが珍しいものだと最初は思わなかったそうですが、自身のXに投稿すると、150万回超も表示される注目ぶりに。実は、これほどまでに注目を集めた一因は「振替引換票」に印字されていたのが、日本航空の旧社名である「(株)日本航空インターナショナル関西空港支店」と、当時のロゴだったからでした。

 日本航空は2011年4月に現社名に商号変更しており、このJRへの「振替引換票」は少なくとも13年以上前のものということになります。めったにお目にかかれないもので「レアものの二乗ですね」「超レアものですね」「こんなチケットあるんですね」などとコメントが殺到。会田さんも「自分は指摘されるまで、旧ロゴだったことすら気づかず、こんなものに萌える人がたくさんいるのだなあとビックリしました」と振り返っていました。

Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム