女優で声優の戸田恵子が10日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月〜金曜・午後1時)に出演。92歳で昨年死去した父について語った。

 司会の黒柳徹子から「お父様が亡くなったの?あなた」と聞かれ、「そうなんです」と戸田。父は愛知県の施設に入っていたというが、コロナ禍で面会が難しくなったため、89歳で上京。週に2回面会できる施設に入居した。「私が子どものときに両親は離婚してたものですから、父とは疎遠になった時期があったんですけど、その分、週2回の面会で取り返すぐらいの勢いがあって」と一緒に食事するなど親子の時間を楽しんでいたという。

 しかし昨年の夏に父が新型コロナウイルスに感染。「治った後の後遺症っていうのがやっぱり…。高齢だったから力がなかったか、かかってから3か月後に。早かったです。それまでは元気だったんですよ」と明かした。父は味覚の異変で食欲が減ってしまったそうで、「食べなくなるということはすべての体力を奪ってしまう。10何キロ、3か月で痩せて。最後は老衰ということではあったんですけど、結局はコロナで全部持って行かれたという感じはありました」と話した。

 一方、母親は晩年に肝がんと認知症を患い、74歳で亡くなったという。戸田は母を在宅介護していたというが「(母には)できてないことがいっぱいあって、後悔することがいっぱいある。その分、父には温泉に連れて行ったりいろんなことをしたりして、十分させて頂いたというか、父はラッキーだったなって。幸せだったかな」と話していた。

 戸田は昨年12月4日のブログで「先週、美しい満月の夜に、父92歳が他界いたしました。医師の診断は老衰。ここに生前のご厚情を深謝いたします」と明かしていた。