大相撲の春巡業は19日、神奈川・川崎市で行われ、大関・琴ノ若(佐渡ケ嶽)が横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)から助言を受けた。

 琴ノ若は小結・錦木(伊勢ノ海)、幕内・竜電(高田川)と8番とって全勝。安定感ある相撲に会場からも拍手が起こった。その後のぶつかり稽古では、稽古をストップして横綱の話を聞き込む場面があり、土俵を下りた後も話は続いた。内容について大関は「もう少し足の幅を広げてみろと言われた。(土俵下では)相撲の取り方や流れの話です。ありがたいです」と横綱に感謝した。

 夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)から元横綱で祖父のしこ名「琴桜」に改名予定だが、新しい化粧まわしについて「まだできあがっていない。(デザイン案は)いくつか聞いている。秘密です。企業のロゴやキャラクターがあるなら見てもらいやすい方が良い」と気遣いを口にした。

 今後の稽古は「体と相手の状態をみながら決めたい」と、初優勝に向けて準備を進める。