◆米大リーグ ドジャース―メッツ(21日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦に「2番・DH」で先発出場。5回無死一、二塁の第3打席は投手強襲の内野安打。3試合ぶりとなるマルチ安打を放った。

 ついに訪れた“歴史的瞬間”は3回1死一塁の第2打席だった。1ストライクからの2球目、ハウザーの81・7マイル(約131・5キロ)スライダーを完璧に捉えると、打球速度110マイル(約177キロ)、飛距離423フィート(約129メートル)の5号先制2ランが右翼席へ着弾した。8試合、38打席ぶりの一発で松井秀喜氏(ヤンキースなど)を超えて、日本人選手では歴代単独トップのメジャー通算176本塁打となっていた。

 20日(同21日)の同戦では1、2打席目に連続四球を選び、19試合連続出塁とすると、5回先頭の第3打席では右翼線へ7試合ぶりの長打となるエンタイトル二塁打を放ち、6試合連続安打。しかし、一発出れば逆転という6回1死満塁で空振り三振に倒れた。

 試合後には私服姿で取材に応じ、「反省はしますけど、何が悪かったのかを振り返れば、あとは早く切り替えないと」。7試合連続ノーアーチにも「ホームランを狙いにいく打席は特にないですし、記録は特に気にはしていません」と平常心を強調していた。

 それでも、試合前の時点で33安打、11二塁打はリーグ1位。58塁打は同1位タイ、打率3割5分9厘は同2位、出塁率4割1分9厘は同6位と好成績を収めている。