◆米大リーグ ナショナルズ―ドジャース(24日・米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が24日(日本時間25日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。5点リードの8回1死三塁の第5打席で右中間へ適時二塁打を放った。2試合ぶりのマルチ安打。得点圏打率は1割6分7厘(24打数4安打)となった。

 初回1死の第1打席は打球速度115・6マイル(約186キロ)で右中間を破る痛烈な二塁打を放ち、連続試合安打を「9」、連続試合出塁を「22」とした。2回1死一塁の第2打席は一ゴロ併殺打。打球速度96・3マイル(約155キロ)と速すぎるがあまり、大谷の足でもアウトになった。4回1死一塁の第3打席は特大の中飛。中堅右のウォーニングトラックまで飛んでいき、今季初の3戦連発までわずかに届かなかった。6回1死の第4打席は空振り三振だった。

 ワシントンDC初見参となった23日(同24日)のナショナルズ戦では2点リードの9回先頭で2戦連発となる6号ソロ。今季自己最長の飛距離450フィート(約137メートル)。さらに、打球速度118・7マイル(約191キロ)は本塁打では自己最速を更新した。当時コメントはなかったが、この日の試合前に取材対応し「人生の中でもトップクラスじゃないかなと。打感というか、当たったポイントもそうだし、タイミング含めて」と自画自賛していた。

 大谷は米国の首都でも大人気で、大谷モデルのグラブを持った男性ファンもおり、スタメン発表時や打席に入った際には敵地とは思えない歓声が起きる。この日は食堂スタッフまで作業の手を止めて大谷の打席を見つめていた。試合前の時点で打率3割6分4厘、36安打、11二塁打、67塁打、18長打、長打率6割7分7厘、OPS1・107は両リーグ7冠。まさに“無双状態”となっている。