◆明治安田J1リーグ▽第10節 神戸―京都(27日・ノエビアスタジアム神戸)

 神戸―京都戦で、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を巡る異例の事態が発生した。

 前半アディショナルタイム(AT)、神戸はDF初瀬亮のロングスローをゴール前でFW宮代大聖と京都MF松田天馬が競り合い、こぼれ球となったボールを元日本代表FW大迫勇也が左足ボレー。神戸が先制点を奪ったかに思われたが、VARにより直前のプレーがオフサイドと判定された。

 得点が取り消されて騒然となったスタジアム内のモニターには、再びVARチェックの表示が。オフサイドと判定された直前のプレーで松田がハンドを犯したとみなされ、今度は神戸にPKが与えられた。キッカーの大迫は右足を振り抜いたが、京都GK具聖潤(ク・ソンユン)はファインセーブ。絶体絶命のピンチを防いだ。

 ATを含めて前半は1時間近く行われたが、スコアは0―0のまま後半に突入した。