◆WEリーグ第17節 三菱重工浦和2―0サンフレッチェ広島レジーナ(27日・浦和駒場スタジアム)

 三菱重工浦和はホームでサンフレッチェ広島レジーナを2―0で下し、チームが持つWEリーグ記録を更新する10連勝を飾った。なでしこジャパンMF清家貴子は連続試合得点記録が「10」でストップし、「今日は自分の日じゃなかった」と振り返った。

 3月3日のINAC神戸戦から前節・マイナビ仙台戦まで10試合連続ゴール。日本のプロサッカーリーグで男女を通じて新記録を樹立していた。この日は右MFで先発し、後半21分の決定機は右足シュートが相手GKに防がれた。

 フル出場してハードワークしたが、11試合ぶりの無得点に終わった。ポーランド代表レバンドフスキ(バイエルン)が19年にドイツ1部で決めた11戦連続ゴールに並ぶことはできなかった。

 周囲の期待が膨らんでいた中、清家は記録について「けっこう重荷でプレッシャーだった。10試合で区切りをつけて、1からという思いだった」と本音を吐露。「連続ゴールと言われていたけど、自分に(相手の)マークがきて他が空けばゴールを取れるので全然OK。うまくチームとしてそういうところを突けたし、自分は守備を頑張ろうと思ってた。(点を)取れなくても勝利できたことが良かった」と振り返った。

 後半は相手にチャンスを作られながらも完封勝利し、リーグ新記録の10連勝を達成した。清家は「チームとして2点取って勝利して、内容も本当にいいゲーム運びだった。こういうゲームが連戦の中でできるのは強くなってきたなと思う」とかみしめた。