◆ラグビー ▽リーグワン第16節 東京SG 26―45東京ベイ(4日・秩父宮)

 最終節が行われ、東京SG(旧サントリー)は昨季王者の東京ベイ(旧クボタ)に、26―45で敗れた。先発してこの日3トライの活躍を見せたCTB尾崎泰雅は試合後、「内容は悪く無かったが、負けてしまったのは悔しい」と唇をかんだ。

 前半10分、兄のWTB晟也が先制トライ。その4分後、泰雅は敵陣での攻撃から相手の守りの隙を見て、約40メートルを走り抜いた。同24分にも敵陣22メートルライン外から守りを2人かわしてトライ。後半3分には敵陣インゴール手前でボールを受けてそのままねじ込み、ハットトリックを達成した。後半10分までのプレーを「動きは悪く無かった」と一定の評価。3位通過が決まったプレーオフへ「攻撃は自信を持っているので、あとはタックルのスキルを伸ばしていきたい」と語った。

 昨季終了後にラグビー王国のニュージーランドに留学。「その経験で大きく変わった」と、今季出場15試合、計8トライの躍進につなげている。フィジカルバトルで優位にたつため、体重も約3キロ増量。「ご飯を食べる」とシンプルに、主食に芋を加えるなど今季中も体重維持に努めているという。

 PO準決勝は、2位BL東京(旧東芝)との“府中ダービー”。接点での肉弾戦を得意とするBL東京との大一番へ、尾崎も「フィジカルも強いし、守りもつながりがあって崩すのが難しいチーム」と見る。勝利へのポイントは「泥臭く。相手より走り勝つというサントリーのラグビーをし続けたら、トライは取れる」。2季ぶりのファイナル進出への起爆剤となる。