大相撲の風賢央(かぜけんおう、押尾川)の十両昇進を祝う「新十両昇進並び押尾川部屋創設祝賀会」が5日、両国国技館の大広間で盛大に行われた。

 風賢央は22年春場所の初土俵からわずか2年で十両に昇進。「一気に(十両まで)上がれるかな思っていたけど、足踏みしてしまった」とこれまでを振り返った。新十両の抱負を問われると「初めて十両で相撲をとるので、緊張があるかもしれないですけど、自分の強い気持ちをもって新十両優勝できるように応援をお願いします」と力強く誓った。

 押尾川部屋は師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)が22年2月7日に部屋を創設したが、新型コロナウイルスの影響で創設の祝賀会を行うことができていなかった。押尾川親方は「ホッとしている。風賢央の新十両と一緒に祝うことができてうれしい」と安どした。風賢央について夏場所(12日初日・両国国技館)では「力を発揮できれば2ケタ勝てると思っている。優勝も狙っていってほしい」と期待を寄せた。

 祝賀会の進行は元NHKアナウンサーの刈屋富士雄氏が担当。また放送作家の元祖爆笑王氏が自身がアンバサダーを務める秋田米・サキホコレの贈呈を行い、春日山親方(元関脇・勢)が昇進の相撲甚句を披露して会場を沸かせた。