バレーボール男子日本代表は7日、都内で2024年始動会見を行った。1972年のミュンヘン大会での金メダル以来、52年ぶりの五輪メダルを目指す日本代表の石川祐希主将(ミラノ)は「今季はパリ五輪が一番の目標。パリでメダルを取るために全てをかけて臨んでいきます」と強い決意を示した。

 21年の東京五輪では6位入賞だった92年バルセロナ大会以来、29年ぶりとなる8強入りの7位。昨夏のネーションズリーグでは銅メダルを獲得するなど、チームは着実に成長した。秋のパリ五輪予選では、08年の北京五輪以来となる自力での五輪出場権も勝ち取った。石川主将は五輪予選で7試合計97点を奪い、チーム最多得点をマーク。日本代表をけん引する主将の存在感を示した。

 9季目となったイタリア1部リーグでは、大活躍してミラノをチーム史上初のプレーオフ準決勝進出に導いた。同じリーグのモンツァでファイナル進出に貢献した高橋藍(らん)と共に飛躍のシーズンともなった。帰国時には「目標は達成できなかった。悔しいシーズン」と総括したが、「すぐに合宿が始まるけど、自分の気持ちは、今はもうネーションズリーグやパリに向かっている。頭の中は代表モードに切り替わっている」とリセットした。

 21日から始まるネーションズリーグでは、第1週のリオデジャネイロでの予選ラウンドには同行せず、6月4日の北九州ラウンドから合流する予定だ。「今、現実的に考えてもメダルを取れる位置には間違いなくいる。なので全員そういう目標を掲げているという風には思います」と石川。日本代表の大黒柱として世界を驚かす準備は出来ている。