京都の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督(55)が20日、進退に関する発言を弁明した。0―5の大敗で5連敗を喫した19日の広島戦後、「自分にできる責任は果たそうと思う」などと引責辞任をにおわせたが、一夜明けて「僕がそのまま身を引くとか辞める話と、マスコミの方は捉えられた。ファイティングポーズを下ろすと言ったつもりはない」と釈明した。

 安藤淳強化部長(39)も「監督がさじを投げるとか(試合の)結果的にそう拾われる(解釈される)ことはあるけど、決してそうじゃない」と否定。曺監督はこの日の練習前も選手らに対し、「ファイティングポーズをとっていかないといけない、そう強く思う気持ち」を伝えたという。

 立て直しへ6月1日付で前清水GM・大熊清氏(59)の招へいも決まるなか、広島戦の直後には、クラブの方向性に関する話し合いが監督、フロントらで行われたという。指揮官は「僕はこのチームに希望を持っている。名古屋戦(26日・豊田ス)に向けて一本の矢印が必要」と戦い抜く姿勢を強調したが、最下位から脱出できなければ、予断は許されない状況だ。