◆パ・リーグ 日本ハム5―4オリックス(21日・エスコンフィールド)

 オリックス・中嶋監督に感慨はなかった。「別に、あんまり変わってないと思うんですけど。右で投げてました?」。昨季まで同僚だった日本ハム・山崎と初対戦で5勝目を献上し、3連勝に失敗。元チルドレンの印象を語るより、現教え子の「変身」を指摘した。

 「普段はにこやかで、すごく素直ないい子なんですけどね。マウンドに上がったらカッカしちって…」。かつてコーチ留学したパドレス時代から存在を知るエスピノーザが、5回を来日ワーストの5失点。ここ2試合で9失点と研究されてきた。森のサインに首を振ることが多いのも問題点。「自分よがりの球を投げたがる。あれでは捕手がかわいそう」と捕手出身の指揮官らしくダメ出しした。

 首位・ソフトバンクとは11・5差。楽天と最大ゲーム差を逆転し、連覇した22年と同じ「デッドライン」だ。「信頼関係なので。もう少し、捕手を信用してあげないと。根気よく、どうしたら成功するかを言ってあげたい」。エース・宮城が故障で長期離脱中の先発陣。柱となるべき助っ人右腕を、二人三脚で修正へ導く。(長田 亨)