◆バレーボール ネーションズリーグ男子リオデジャネイロ大会 日本 3(24―26、25―22、25―23、25―19)1 アルゼンチン(21日、ブラジル・リオデジャネイロ)

 パリ五輪イヤーの幕開けとなる1次リーグ第1戦で、世界ランク4位の日本は、21年東京五輪銅メダルで同6位のアルゼンチンを3―1で破り、白星発進を決めた。

 第1セット、日本は富田将馬、山内晶大主将、西田有志、20歳の甲斐優斗、小野寺太志、セッターの関田誠大、リベロは山本智大が先発した。9―10からアウトサイドヒッターの富田が連続でサービスエース、11―11の場面からオポジット・西田の強烈なスパイクも決まった。23―23から西田のフェイントで日本が先にセットポイントを握ったが、ジュースの場面で、アルゼンチンの高いブロックに阻まれて24―26でセットを先取された。

 第2セット、チーム最年少の甲斐のバックアタックで日本の最初の得点を挙げると、10―10の場面では身長204センチのミドルブロッカー山内が、相手の得点源、ブルーノ・リマのスパイクをブロックで止める。主将も務める山内は23―21の場面ではセンターからアタックも決めた。セットポイントを握り、最後は西田がライトからスパイクを決めきった。

 セットカウント1―1の第3セット、甲斐のレフトからのスパイクが決まり、13―11では西田のサービスエースだ。西田は22―18の場面では、ハイセットから冷静にフェイントで得点した。セットポイントを握った後、アルゼンチンに4連続得点で粘られて苦しい状況になったが、最後はエースの西田がライトから強打を打ち抜いた。

 セットカウント2―1の第4セット、12―8の場面でレシーブを崩されたが、西田がコート外からパスし、最後は富田が後衛から決めきった。日本はビッグプレーが飛び出し、流れをグッと引き寄せる。20―16ではリベロの山本が拾い、長いラリーの末、最後は西田が決めきる。マッチポイントを握り、最後は甲斐がレフトからスパイクを決めた。

 1次リーグブラジルラウンド(R)は、イタリア1部セリエAでプレーし、シーズンを終えたばかりの石川祐希と高橋藍は、チームに同行せず、国内に残って別調整。2人の主軸を除いたチーム編成となっており、オールラウンダーの富田、若手の甲斐や大塚達宣らの活躍が1つのカギを握っている。

 昨年大会で銅メダルを獲得し、同年のパリ五輪予選では16年ぶりの自力での出場権を手にした日本。7月26日開幕のパリ五輪前最後の今大会では、五輪のシードを意識した戦いとなり、目標の「昨年を上回る成績」で五輪本番へ弾みをつけていく。

◆ブラジルRの日本の日程

 ▽23日(24日午前5時30分) セルビア

 ▽24日(25日午前2時) キューバ

 ▽25日(26日午前2時) イタリア