陸上自衛隊北部方面隊などで相次いだ特定秘密の漏えい事案は情報管理を巡る検証の難しさを浮き彫りにした。漏らした秘密の概要などは明らかにされず、秘密指定の妥当性や行為の悪質性などを客観的に判断することはできない。政府は今国会で情報保護の対象を経済安全保障分野に広げ、企業関係者らにも罰則付きで秘匿徹底を求める制度を新設する方針。足元の政府機関で情報管理のずさんさが露呈する中、民間人への統制は強まる見通しだ。...