日本画の第79回「春の院展」(日本美術院、北海道新聞社主催)が8日、札幌市中央区の丸井今井札幌本店大通館(南1西2)で始まった。同人の新作34点と公募入選作100点の計134点を展示している。



 日本美術院は岡倉天心を中心に1898年(明治31年)に設立された日本画の研究団体。毎年春と秋に公募展を主催し、札幌では春に隔年で開催している。



 公募入選作では、安栄(あんえい)容子さん(札幌)、高幣(たかへい)佳代さん(同)、牧野香里さん(函館)、大石朋生(ともお)さん(旭川)の道内作家のほか、室蘭出身の小島和夫さんらの作品が並ぶ。熱心に鑑賞していた札幌市の女性(62)は「伝統的な題材にとらわれない、抽象的な表現が印象に残った」と話していた。



 13日まで。午前10時30分〜午後7時30分(最終日は同5時)。入場無料。