17日午後4時42分ごろ、野々市市押野1丁目の会社員小林秀顕さん(56)方から出火、木造2階建て住宅を全焼、隣接する木造2階建ての事務所に延焼し、約1時間45分後に消し止められた。けが人はいなかった。白山署と白山野々市広域消防本部は18日に実況見分を行い、出火原因などを調べる。

 署と消防本部によると、小林さんは1人暮らしで、出火当時は外出していた。隣に住む小林さんの母親(76)によると、ドンという大きな音が何度もして、秀顕さん方を見ると車庫付近から炎と煙が上がっていた。車庫内では車のバッテリーを充電していた可能性があるという。

 現場は北陸鉄道石川線押野駅から西に約800メートルの住宅密集地で、消防車が20台以上駆け付け、一時騒然とした。119番通報した近くに住む50代女性は「怖くて逃げるのに精いっぱいだった」と話した。