富山市中央通りでスケート場や商業施設を備えた複合施設の再開発事業について、再開発組合は17日までに、開業時期を当初の2025年秋から27年3月に延期した。コロナ禍や建築資材の高騰の影響で遅れ、総事業費も40億円増の約225億円に膨らむ。

 計画では、施設は敷地面積6370平方メートルで、高さ約81メートルの24階建て高層棟と、7階建て低層棟を設ける。マンション約220戸やスケート場、商業施設などを整備する。

 再開発組合によると、建設予定地では現在、解体工事が進んでおり、今年8〜9月に完了。10月に施設建設に着工し、27年2月の完成を見込む。組合の若林啓介理事長は「地区のにぎわいのため、これ以上は遅れられない。スピード感を持って全力で進めたい」と話した。