●20分でほぼ完売

 能登半島地震で被災した農家を支援しようと、JA金沢中央は24日、金沢市内の3支店で「ふれあい朝市」を開き、奥能登4市町で収穫された野菜を販売した。戸板支店では山菜など9品目を売り出し、販売開始から20分でほぼ完売となった。

 戸板支店では、JAのと管内15農家のワラビやシイタケ、アスパラなどが店の入り口に並べられた。金沢市若宮2丁目の西きよ子さん(79)は「能登の山菜はおいしいし、購入して復興につながればうれしい」と話した。三馬、大徳の2支店でも開かれた。

 朝市はJA金沢中央の田村政博組合長がJAのとの藤田繁信組合長に「能登の産地を元気づけたい」と提案し、開催した。JAのと管内では、田畑にひびが入ったり、多くの農家が金沢に2次避難したりして、出荷が難しい状況が続いている。藤田組合長は「すぐに完売状態となり、感謝しかない」と笑顔を見せた。