「能登さくら駅」の愛称で知られ、能登半島地震の被害を受けた「のと鉄道」の能登鹿島駅(穴水町)に31日、夜桜を照らすぼんぼり約60基が設置された。のと鉄道は6日に全線で運行が再開される予定で、大勢の花見客の来訪が予想される。

 地元の能登鹿島駅さくら保存会と老人会「根木福寿会」のメンバー計9人が、ホームや駅前広場に高さ2・6メートルのぼんぼりを取り付けた。地震の影響で仮設住宅の設置や復旧作業で業者が忙しく、今年のライトアップは規模を縮小する。

 同駅の桜は1932(昭和7)年に駅開業を祝って植えられた。観桜期にはソメイヨシノなど約100本が咲き誇る。保存会の堂前勇次郎会長(82)は「桜を見て元気になってくれたらうれしい」と話した。
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