明治創業の「日本一うまいトコロテン」(新潟県上越市大島区下達)が2024年も営業を始めた。湧き水を使い、昔ながらの製法で手作りしたところてんは県内外にファンが多く、涼味を求める客が訪れている。

 1885(明治18)年創業の日本一うまいトコロテンは5代目の武江稔さん(52)が切り盛りする。店名はかつて屋号と同じ「清水屋」だったが、戦後間もないころ、3代目が行商人から「日本一うまいトコロテン」と書かれたのれんを贈られたのを機に改名した。

 原材料は伊豆地方産の数種類のテングサと店の敷地の湧き水。武江さんが毎朝テングサの状態や気温、湿度を考えながら煮込み、湧き水で冷やして仕上げる。完成までに約6時間。注文後に突き棒で麺状にして販売する。

 武江さんは「シンプルな分、ごまかせない味。さわやかな風と新緑とともに楽しんでほしい」と語る。

 一食400円。湧き水を使ったコーヒーやかき氷なども販売する。営業時間は午前10時〜午後4時。10月14日まで無休で営業する。問い合わせは025(594)3701。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】