去年9月、元教師の75歳の男がかつて交際関係だった教え子の女性らを千枚通しで殺害しようとした罪に問われている裁判で、札幌地裁は執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、札幌市の無職野沢俊重被告(75)は去年9月、当時住んでいた北海道・室蘭市の自宅近くの路上で現金を脅し取ろうとしたかつての教え子の女性2人の胸などを千枚通しで刺し殺害しようとした罪に問われています。

17日、札幌地裁は「被告人は2人を何度も執拗に刺し殺意は強固だった」としながらも「30年以上経った後に突如脅しを受けるなど追い詰められていった経緯には一定のくむべきものがある」とした上で、千枚通しは防御として使われたことを指摘。

女性2人と示談が成立していることなどから懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。