2024年版 第12回「住みたい田舎ベストランキング」の近畿エリア総合部門第1位に選ばれた兵庫県養父市(やぶし)は、神戸まで車で2時間、大阪、京都へも約2時間で行くことができる大都市へのアクセスがよいまちです。

 のどかな田園風景が広がる一方、市内中心部には家電量販店やホームセンター、大型のスーパーマーケットなどが揃い、車があれば生活必需品は買い揃えられるため、暮らしやすい田舎である点が魅力です。近年では映画『レジェンド&バタフライ』やドラマ『ガンニバル』のロケ地にも選ばれ話題にもなり、登山やキャンプ、冬にはスキーに、近隣の都市から多くの観光客が訪れています。

 2024年4月13日(土)には、養父神社で、「お走り祭り」が開催され、但馬に春をつげます。

2024年4月の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報は やぶ市空き家バンク をご覧ください。

掲載:田舎暮らしの本 2023年12月号

 養父市の西部に位置し、兵庫県下最高峰を誇る氷ノ山(ひょうのせん)は、周辺には西日本唯一の亜寒帯性湿生植物が残存し、イヌワシが生息するなど自然の宝庫です。登山やキャンプを楽しみに多くの人々が訪れます。四季により様々な表情を見せる氷ノ山を撮影する写真家も多く、特に5月上旬の田植え前に別宮(べっくう)の棚田から撮影される水田に反射した「逆さ氷ノ山」が人気を集めています。

 鉢伏山(はちぶせやま)の中腹に広がっているのが、別宮(べっくう)の棚田です。標高700mに位置し、氷ノ山を正面に望む景勝地に約130枚もの田んぼが四季を美しく彩ります。その景観は、今もなお残る日本の原風景です。

 天滝(てんだき)は県下一の落差98mを誇る名瀑です。荘厳で力強い姿や滝にまつわる伝説などから「日本の滝100選」に選定されています。天滝までの溪谷には、夫婦滝(めおとだき)などの滝群があり、春の新緑、秋の紅葉を背に落ちる姿、厳寒に凍る姿と、一年を通じてさまざまな姿を見せてくれます。この天滝溪谷は「森林浴の森100選」に選定されています。

兵庫県養父市の養父神社で、但馬に春を告げる奇祭といわれる「お走り祭り」
やぶ市観光協会HPより

 4月15日(土)には、養父神社で、但馬に春を告げる奇祭といわれる「お走り祭り」が開催されます。約1800年前より行われ伝統のある無形文化財で、(現在は途中、車を使用しますが、)「ハットウ、ヨゴザルカ」のかけ声とともに、重さ150kgの神輿を担いで(かつては)約40kmの道のりを駆け抜けていたそうです。

 北近畿豊岡自動車道で、神戸まで車で2時間以内、大阪、京都までも約2時間と、近隣都市へのアクセスがよいまちです。

利便性良好、学校に近く子育て世帯にもオススメ!

| 80万円で広い庭付き物件

 のどかで開けた田園風景が広がる関宮(せきのみや)地域に立つ木造2階建ての物件です。関宮は「関宮小さな拠点」整備が進められており、医療福祉や地域コミュニティの拠点となる施設が今後整備されていく地域です。郵便局へ約200m、スーパーへ約800mと生活利便施設に近く、全但(ぜんたん)バス乗り場「上関宮(かみせきのみや)」へ徒歩約5分と交通の便もよいなど、暮らしやすさが魅力です。小中一貫義務教育学校の養父市立関宮学園へ約750m、関宮こども園へ約850mと、子育て世帯にはうれしい立地です。

 家庭菜園や駐車スペースとしても活用できそうな広さの庭付き。大幅な補修が必要ですが、DIYしながらほどよく便利で自然豊かな田舎暮らしを楽しみたい人にもオススメの物件です。家財はすでに処分済みなのもうれしいポイント。


1階 間取り


2階 間取り

【物件データ】

兵庫県養父市
80万円
土地:45坪・149㎡
延床:27坪・91㎡
改修費補助:最大25万円

●5K●宅地●平坦地●築55年●汲み取り式●山陰本線八鹿(ようか)駅より車で約30分●こども園と小・中学校に近い。駐車場1台分。改修費補助は増改築費の10分の1、上限25万円までで、50万円以上の費用を要して増改築した場合に限る。家財処分費補助は購入者処分の場合、やぶの空き家活用支援事業が活用可(満40歳未満の年齢要件あり)。

●問い合わせ先:やぶぐらし 地方創生課  ☎079-662-3172

| 築55年5K物件の内観を紹介


広い玄関は、開き戸の内扉があり、開放感のある間取りならではの空調の問題を軽減してくれます。2階に続く階段部分が吹き抜けになっており、明るさを感じられる玄関ホールです。


1階の6帖2間の和室です。畳も天井も改修が必要ですが、天井の梁など細部に古民家の趣が感じられます。物件の味を活かしたリフォームを楽しめそうです。


1階の8帖の和室です。木目の三角天井がどこかモダンな雰囲気を醸し出しています。大容量の押入れと床の間も。


庭に面した縁側です。天井に剥がれが見られます。


2面採光で明るい、2階の6帖の和室です。ベンチとしても使えそうな物置と押入れに加え、部屋の反対側にはウォークインクローゼットにできそうな広い物置スペースがあります。


2階のもうひとつの和室です。4.5帖とコンパクトですが、子ども部屋や寝室として使うにはな十分な広さです。


台所としても使われていた土間スペースです。土間の雰囲気を生かしたキッチンにするもよし、最新のシステムキッチンを入れるもよし、ここは思い思いのリフォームを楽しみましょう。


カラフルなタイルがあしらわれた洗面台はかわいくはありますが、傷んでしまっているので、こちらもリフォームを検討するのがよさそうです。


浴室は、浴槽の劣化が激しく、また冬は窓からの隙間風もありそうなので、保温性も高いユニットバスを入れるのがよさそうです。


脱衣所の様子。洗濯機を置く場合はサイズの確認を。排水しやすいように洗濯パンを設置することをおすすめします。


トイレは、洗面スペースの横に汲み取り式の和式と男性用便器の2つが並んでいます。2つのスペースを合わせて、簡易水洗の広いトイレにリフォームするのがおすすめです。


庭は、家庭菜園や駐車スペースとして活用できる広さです。

【兵庫県養父市の魅力】
子育て支援、移住希望者に手厚いまち

 兵庫県養父市は、世界中から注目を集めるドラマシリーズ『ガンニバル』のロケ地としても知られる日本遺産「明延鉱山(あけのべこうざん)」や、県下最高峰「氷ノ山」など、歴史ある景観と豊かな自然が魅力のまちです。また、但馬牛(たじまうし)や朝倉山椒(あさくらざんしょう)をはじめとする食の宝庫でもあります。

 そんな養父市は、就農支援やさまざまな住宅支援制度により、移住者の田舎暮らしを応援しています。保育料無料など子育て支援も手厚く、安心して出産・育児のできる環境づくりにも注力しています。手厚い支援制度と、大都市からのアクセスの良さがあいまって、この度、2024年版 第12回「住みたい田舎ベストランキング」近畿エリア総合部門第1位に選ばれました。

| 兵庫県養父市のイベント・特産を紹介

兵庫県養父市の養父神社で、但馬に春を告げる奇祭といわれる「お走り祭り」
やぶ市観光協会HPより

養父神社 ―お走り祭り―

天平9(737)年にはすでに古文書に名を残し、但馬(たじま)五社の一つに数えられている神社です。古くから農業の神として地元の人に親しまれてきました。また、牛の神様も祀られています。兵庫県下有数の紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客やカメラマンが訪れます。冬には神社の朱色と雪の白が美しいコントラストを描きます。4月15日(土)には、「お走り祭り」が開催されます。

明延鉱山

奈良・東大寺の大仏鋳造に、明延鉱山の銅が使用されたと伝わっている歴史ある鉱山です。明治42年に錫(すず』の鉱脈が発見されてからは「日本一の錫の鉱山」として栄えました。昭和62年に閉山したのちも「探検坑道」として一部が公開されていて(見学は要予約)、当時の鉱山の様子を間近で体感することができます。ドラマシリーズ『ガンニバル』のロケ地にも使われました。

但馬牛

養父市をはじめ、但馬地域が誇る黒毛和牛が「但馬牛」です。養父市の農家では「但馬の一頭飼い」といって、昔から家族の一員として大切に牛を育ててきました。また、但馬牛の多くは神戸や松坂などに引き取られ、有名な神戸牛、松坂牛に育て上げられます。やわらかい肉質はすき焼き、ステーキなどに最適で、養父市ふるさと納税の返礼品に登録されています。

朝倉山椒

養父市八鹿町朝倉地区が発祥で、枝にトゲがなく実の多い香り豊かな山椒です。その歴史は古く、約400年前に徳川家康に献上されたという記録が残っています。1912年ごろには植物学者の牧野富太郎博士が朝倉地区を見学した際に朝倉山椒を新品種と認定し、「アサクラザンショウ」の名称で品種登録しました。また、2015年にはミラノ国際博覧会のイベントに出品されたほか、2020年には「朝倉山椒味シロップ」が全日空の欧米路線ファーストクラスの機内食に採用されました。柑橘系の爽やかな香りが広がる特別な山椒は、一度味わってみる価値があります。