CCCMKホールディングスと三井住友カードが4月22日から提供を開始した新生「Vポイント」だが、サービス開始当日から複数のトラブルが発生。現在、Vポイント数の表示やTポイントとのID連携など、一部機能を停止する事態となっている。

 新生Vポイントは、TポイントとVポイントの統合により誕生したもので、Tポイントの会員数は1.28億ID、Vポイントの会員数は2600万ID。単純合算で1.54億IDを抱える「日本最大級のポイントサービス」をうたう。新生Vポイントは各社が持つID基盤はそのままに、ID連携することで残高の共有などを実現している。

 CCCMK側が提供していた、ポイントを管理するTポイントアプリは「Vポイントアプリ」に、SMBC側が提供していたVポイントアプリは、プリペイド形式のキャッシュレス決済が利用できる「VポイントPayアプリ」に刷新。それぞれのポイントのID連携を行うことで、両ポイントを新生Vポイントに統合することも可能だ。

●複数の機能を停止する事態に

 ただし、サービス開始直後からトラブルが発生。ID連携の手続きができないなどの声がX(旧Twitter)上で複数投稿される事態に。CCCMKは「稼働確認中」として、TポイントとのID連携機能やVポイントの残高表示機能を停止していると発表。三井住友カードが提供しているVPassアプリでも「システムメンテナンス中のため、表示していません」と、Vポイントの残高が確認できない状態となっている。

 また物理カードを使わずに、スマートフォンのみでVポイントが貯められるモバイルVカードでも不具合が発生。CCCMKは「現在、Vポイント提携先各店頭におきましてモバイルVカードが一時的にご利用いただけない場合がございます」とし、カードが表示できずにポイント付与ができなかったユーザーに対し、該当レシートを添付のうえ、申請フォームから問い合わせるように案内している。

●追記(4月23日正午)

 SMBCアプリで停止していたTポイントとのID連携やVポイントの残高表示について、CCCMKは午前3時に復旧したと発表した。一方で、23日にはCCCMKが提供するVポイントアプリで不具合が発生。メンテナンス中やサーバーが応答しないなどの案内が表示される他、アプリを開いたとしてもホーム画面に何も表示されないなど、不安定な状態が続いている。