ヤマト運輸をかたる偽メールや電話を多数確認したとして、同社は5月20日に注意を呼び掛けた。このうち偽メールについては、公式サイトで文面のサンプルも公開。個人情報やクレジットカード情報を入力しないよう注意喚起している。

 公式サイトには、不在連絡や再配送をかたる偽メールのサンプルを複数掲載。「本物のメール本文では、宛名に顧客自身の名前が入る。迷惑メールには『メールアドレス+様』などのパターンが多い」「公式の案内では、年月日は漢字表記」など、本物のメールとの違いも紹介している。

 ただしフィッシングメールは、今回のような案内を踏まえたものに内容が変わり、より見分けがつかなくなる可能性もあって、文面から正確に見分けるのは難しい。同社は「直近では、クレジットカード情報を入力させようとする手口が目立つ。心当たりのないメールなどを受信した場合、その後のアクセスは決して行わないでほしい」として、配送予定などは公式サイトやスマートフォンアプリを使って確認するよう呼び掛けている。

 「当社では、ショートメールによる不在連絡や配送予定の告知は行っておらず、他社サービスを含め、電話でセキュリティに必要な認証番号を確認することもない。受け取り日時の変更や再配達の依頼に関して、当社から請求することも一切ない。また、不在連絡や配送予定を告知する際のURLにおいて、当社は『.com』は使用していない」(ヤマト運輸)