衣料品通販大手ZOZO創業者で、実業家の前澤友作氏が15日、X(旧ツイッター)を更新。Meta社とFacebook Japan社を提訴したことを明らかにした。前澤氏は、著名人になりすました詐欺広告をめぐって、フェイスブックなどを運営するMeta社への抗議や、政府への働きかけを行っていた。

前澤氏は「Meta社及びFacebook Japan社それぞれを本日提訴しました。損害賠償請求はあえて1円にしました」と説明。「彼らの行為が違法なのか合法なのかまずははっきりさせたいと思います。また、彼らが努力している(してないとしか思えないけど)という詐欺広告対策についての具体的な内容提示、並びに責任者に対する法廷での証人尋問を求めます」とつづり、「違法となれば、詐欺被害者の損害賠償請求もやりやすくなりますし、なにより詐欺被害抑止の大きな一歩になるものと思います。頑張ります」と意欲を示した。

当該ポストでは訴状のコピーを公開。“損害賠償1円”のほかにも、自身の氏名や肖像を使用した広告を掲載しないことなどを求めた。

一方、Meta社は先月16日、著名人になりすました詐欺広告に対する取り組みについての声明を発表。多面的な対策を実施し、日本語や日本の文化的背景を理解する人員も備えていると説明したが、膨大な数の広告を審査することは課題も伴うとした。この声明に対し、前澤氏は「日本なめんなよマジで」などと怒りをあらわにしていた。