12月末での引退を表明している指揮者の井上道義さん(77)らによる全国共同制作オペラの記者発表会が川崎市で開かれた。演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」で、9月から7都市で計8回上演される。
 発表会に登場した井上さんは「人は自ら引退時期を決めていいと思う。その例にしたい」と強調。ラ・ボエームを選んだ理由は「青春のころに戻りたいという憧れから」と説明した。演出などを担当する森山開次さんや出演歌手4人も登壇した。
 公演は9月21日に東京・池袋の東京芸術劇場でスタート、宮城県名取、京都、兵庫県西宮、熊本、金沢各市を経て11月2日の川崎が最終となる。【もぎたて便】
[時事通信社]