4月16日に栃木県那須町の河川敷で、焼損した夫婦の遺体が見つかった事件。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は5月1日、新たに韓国籍の姜光紀容疑者(20)と若山耀人(きらと)容疑者(20)を死体損壊の疑いで逮捕した。

「遺体で発見された飲食店経営の宝島龍太郎さん(55)と妻・幸子さん(56)は、顔を粘着テープでぐるぐる巻きにされて火をつけられたとされています。両手は結束バンドで縛られ、仰向けで重なった状態で発見されました。

事件をめぐっては、仲介役とされる平山綾拳容疑者(25)と平山容疑者に指示したとされる佐々木光容疑者(28)が逮捕されています。姜容疑者と若山容疑者は実行役と見られており、警視庁と捜査本部は行方を追っていました。平山容疑者はこの2人について、『渋谷のクラブで知り合った』と供述しているといいます」(社会部記者)

捜査が進展するいっぽうで、世間を大きく驚かせたのは若山容疑者の“正体”。’14年に放送された岡田准一主演(43)の大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK)で、戦国時代の武将・黒田官兵衛の幼少期・万吉、官兵衛の息子・松寿丸の二役を演じた子役だったのだ。

本作の初回披露試写会見では、岡田から「ピュアさをすごく丁寧に演じてくれていた」と絶賛されていた若山容疑者。以降も順調に、役者の道を歩んできたはずだったが……。

「彼は『仮面ライダーウィザード』(’13年、テレビ朝日系)や『地獄先生ぬ〜べ〜』(’14年、日本テレビ系)、『精霊の守り人』(’16年、NHK)など数々の話題作に子役として出演していました。’18年公開の映画『曇天に笑う』に出演した際は、舞台あいさつにも登壇。しかしこの年以降は、俳優としての活動は止まった状態にあったようです」(芸能関係者)

SNSでは華々しい経歴を持つ若山容疑者の転落ぶりに、絶句する声が相次いでいる。

《仮面ライダーウィザードの、仁藤攻介の子供の頃役の人やん…》 《マジか、いい子役だったよなー》 《世も末すぎる》 《本当に何があったんだよ、本当に…》

本誌も『軍師官兵衛』が放送される直前の’13年12月に、若山容疑者をインタビューしていた。

当時10歳だった若山容疑者は、300人の候補者から選ばれた期待の子役。官兵衛の幼少期を演じることに、「万吉は自分と似ています。いつも走り回っているから(笑)」と目を輝かせていた。

また「最近は、撮影現場のカメラマンさんや音声さんのモノマネにハマってて(笑)。マイクやカチンコなどのアイテムも自分で作ります」と、器用な一面も。

そして将来の夢を問うと、仮面ライダーを演じることの他に「歌って、踊れて、演技ができる俳優になりたいです!」と元気よく答えていた。

しかしインタビューから10年後、まさか凄惨な事件の容疑者として逮捕されてしまうとは……。「歌って踊れる俳優」の夢は、潰えてしまったようだ。