「キャンプインして約1週間後、メディア立ち入り禁止区域に180cmぐらいの日本人女性がいて、取材陣の間で『あの人は誰だ……?』と話題になっていました。彼女は1時間ほどで立ち去ってしまい、その後、キャンプ地で見かけることはありませんでした。おそらく奥さんだと思います。大谷選手はケガを克服して元気にプレーできている姿を、彼女に一度は実際に見せたかったんじゃないかな」(在米ジャーナリスト)

ドジャース・大谷翔平選手(29)の電撃婚発表から約2週間。3月7日(日本時間)のオープン戦では「2番DH」で出場し、2打数2安打1打点と活躍した。

「この日までの出場5試合で12打数7安打、打率5割8分3厘と驚異的な数字を残しています。今季初盗塁までマークし、コンディションは万全のようです。やはり、奥さんのサポートは大きいのでしょう」(スポーツ紙記者)

結婚相手と伝えられる元女子バスケットボール選手のA子さん(27)は名門私立大学卒業後、実業団チームに入り、日本代表候補に選ばれたこともある。

「高校時代は朝5時台の電車に乗って毎日朝練に行き、休むことなくバスケに明け暮れた努力家だったそうです。基本的に負けず嫌いで、練習中や試合でも度々、悔し涙を流すことがありました」(A子さんの知人)

試合で見せる勝ち気な姿の半面、プライベートでは柔和な性格だったという。

「バスケから離れると、謙虚で控えめな性格でしたね。料理も好きで、オフの日にはお菓子を作ったりしていたと聞いています。仲間たちと映画を見たときは、感極まった泣いていたこともあったそうです。感受性がとても豊かなんでしょうね」(前出・知人)

A子さんは所属した実業団チームのSNSでこう発言している。

《私のSDGsは食品ロスを減らすことです。食べ残さないことはもちろん、自分でご飯を作るときも食材を余らせないようにして買うなど、工夫して取り組んでいきたいです》

この実業団チーム時代に、大谷はA子さんと出会うことになる。

「大谷選手の口癖でもある《悔しい経験がないと、嬉しい経験もない》《無駄な試合や無駄な練習というのはない》《人生が夢を作るんじゃない。夢が人生を作るんだ》という信念が、勝負の世界に生きる同じアスリートとして、A子さんには大きな励みになったようです」(前出・知人)

遠距離で愛を育んでいた2人だが、彼女は昨春、チームを退団。

「彼女は日本代表候補には選ばれたものの、代表選には出場できませんでした。退団時には『私は本当に負けず嫌いだから、やはりまだ自分に納得できていない。ここまでやったけど駄目だったと思えたら、辞める決断もできたと思うのですが、まだできる努力があるんじゃないかって思っているんです』とコメントを出していました。それから別の社会人チームに移り、プレーしましたが、自らの限界を感じてしまったのかもしれません」(前出の知人)

そんななか、昨年7月、大谷は何度も体の痙攣に襲われるようになり、8月23日のプレー中に右肘の靱帯を損傷してしまった。前出の知人は続ける。

「彼女は“大谷選手を支えることが自分の新たな役目”だと悟ったのかもしれません。それは、大谷選手が誰よりも“勝つことにこだわっている”と身近で感じていたからだと思います。彼女はこの時期にLAを訪れています。少しでも大谷選手の力になりたいと考えたのでしょう」

手術を終え、リハビリ生活が始まった大谷。移籍先が連日騒がれるようになった11月にも再度、A子さんは渡米していたという。



■専門家も太鼓判!「お米」がリハビリ食として効果的な理由

「球団のリハビリチームが最大限大谷選手をバックアップしていましたが、彼女は大谷選手の精神的な落ち込みが心配だったようです。彼女のアスリートとしての“勝負食”はシンプルな梅干し入りのおにぎりでした。現地でも、大谷選手が少しでも安心できるようにと、作ってあげたようです」(前出・知人)

大谷は最新のインタビューで、妻の得意料理についてこう語っていた。

《彼女としては作るのが難しい料理を言ってほしいんでしょうけど……へへへ。僕はカレーがやっぱり美味しかったですね。ドライカレーでした。ルーから作ってくれましたよ。すごく美味しかった》(『Number』3月7日発売号)

A子さんは大谷のために、お米を使うメニューを積極的に作っていたようなのだ。数多くのアスリートに栄養サポートを行っている管理栄養士の吉村俊亮さんは言う。

「米を摂取する最大のメリットは、エネルギーの確保です。ケガの修復に回すためのエネルギーが足りなくなると、治癒が遅くなってしまいます。米は意外とタンパク質も豊富で、筋肉や骨を作るタンパク質の摂取量ベースの底上げにもなります。

梅干しの効果としては、クエン酸が多いので疲労回復につながります。唾液も出るようになるので食欲減退の予防と改善にも効果があるかと思います。カルシウムの吸収率を高める作用もあります。病後のアスリートにとって梅おにぎりは非常によいと思います」

電撃婚の影響か、大谷はオープン戦出場初日からホームランを打つなど好調だ。前出の在米ジャーナリストによれば、最近はお米以外にも2人で楽しみにしているメニューがあるという。

「彼女は昔からハンバーガーが大好きなんです。大谷選手もカリフォルニア州発祥のチェーン店『IN-N-OUT(インアンドアウト)』のハンバーガーの大ファン。冷凍食材を使わないジューシーさが気に入っているそうなので、いまは夫婦で楽しんでいるはずです」

今季は投手を断念している大谷だが、順調な回復ぶりを見せているため、新たな準備も進めていた。

「2月末、大谷選手は試合前に、外野手用グラブとファーストミットを用意していました。

大谷選手はエンゼルス時代の’21年、“三刀流”外野手として7試合に出場しています。 しかし、一塁手では日本ハム時代から含め1試合もプレーしていません。そのため一塁手として出場すれば前人未到の“四刀流”となるのです」(前出・スポーツ紙記者)

メジャーリーグに詳しいスポーツライター・友成那智さんはこう語る。

「大谷選手級の強打者で’22年11月にトミー・ジョン手術を受けたブライス・ハーパー外野手を例としましょう。ハーパー選手は昨年5月に復帰すると、最初2カ月は指名打者でしたが、シーズン後半から一塁手として守備についたんです。外野手は肘の負担が大きいので、夏以降はこうした守備変更が十分、考えられます。

ドジャースは強打者が多いのですが、正直、守備力には不安のある選手が多い。大谷選手が“外野手も一塁手もやります”と“四刀流”をアピールするのは、自分のためではなく、チームでの世界一を目指すためなのでしょう」

新妻の献身的なサポートを受け、四刀流という奇跡の挑戦が始まる。