このたび、兵庫県出身のシンガーソングライター・Lay(15歳)がラジオ番組に出演し、生歌を披露。自ら手がける英詞や楽曲制作、さらに今後の展望について語った。

【春名アナウンサー(以下:春名)】 なんといっても15歳! 中学3年生なんですよね。テストが終わったばかりと聞きましたが、中学最後のテストですか?

【Lay】 はい、先週終わりました。最後のテストでした。

【近藤夏子(以下:近藤)】 そっか。期末テスト的な感じ? 進学はされるんですか?

【Lay】 はい、高校に行きます。

【近藤】 じゃあ今後は、高校に通いながらプロの歌手としての活動もされるんですね。最近は学校に通いながら活躍されている10代の方も多いですが、バランス的にはどうですか? 楽しい?

【Lay】 楽しいです! 最近は卒業が近いので、1日で感じる楽しさもさみしさも、いつもよりたくさんあります。家に帰ってから、今日感じたことをぎゅっと曲に詰め込んで見つめなおして……みたいなことをやっていますね。

【近藤】 学校の出来事もすべてが歌詞になって、楽曲になっていくわけだね。家に帰ってすぐに曲にしていて、さらにLayちゃんにはプロとして発表する場所もあるわけだから、すごくリアルタイムだよね。

【春名】 授業中にメロディを思いついたらどうするのですか?

【Lay】 困りますね……(笑)。最近はみんなにタブレットが支給されているので、「(メロディを)撮りたいな」と思うこともたまにあります。ですが、勝手に使ってはいけないので、ちょっと難しいですね。

【春名】 スタジオでは、『Visiting Hours』(エド・シーラン)を披露していただきました。英語の発音がものすごく良かったのですが、どのようにして学んだのですか?

【Lay】 小学生のころに英会話スクールに通っていたのですが、発音は洋楽から学びました。

【近藤】 声にすごく透明感があって、Layちゃんの高い歌声のなかに低音が混じる感じがすごく好きで。前からLayちゃんのことは知っていたけど、生歌で聴けたのがすごくうれしかったです。この曲を選んだ理由はありますか?

【Lay】 今年開催されたエド・シーランさんの来日公演に行ったのですが、ライブに行く前にいろいろな曲を聴いていたんです。そのなかで、好きだなと思った曲を歌いました。

【近藤】 気になったのですが、歌詞をすべて手書きされていますよね? 歌詞サイトでプリントアウトすることもできるのに、手書きしている理由はあるのですか?

【Lay】 プリンターを使うのがむずかしくて……(笑)。あとは、歌詞を書くのが楽しくて。

【近藤】 理由がかわいい! そもそも、なぜギターを始めたのですか?

【Lay】 Layが7歳のころにお姉ちゃんがギターを始めたのですが、その姿を見てかっこいいなと思って。真似して始めました。

【近藤】 今もお姉ちゃんはギターをやってるの?

【Lay】 今もたまに弾いていますね。

【近藤】 でも、Layちゃんのほうがのめり込んじゃったんだ! 姉妹ってそういうもんだよね。私も、妹より先にバレーボールを始めたのに、妹のほうが上手くなって辞めちゃったもん(笑)。Layちゃんはシンガーソングライターとして活動していて、曲を作ったりライブをしたり、いろいろな場面があると思うのですが、どの瞬間が一番好きですか?

【Lay】 やっぱり、ライブが一番楽しいですね。でも、最近は自分が感じたことを曲にするのもすごく楽しくて。いっぱい(作曲が)できているのも楽しいです。

【近藤】 でも、中学3年生でデビューして、曲を作って人前で披露して……。ラジオ出演までして、すごいよね! 緊張はしないの?

【Lay】 緊張はしていないですね。

【近藤】 すごいわ〜!

【近藤】 今後はどんな感じで音楽活動をしていきたいと思っていますか?

【Lay】 「ワールドツアーがしたい」という大きな目標があるので、そのためにも今は、とにかくLayの素直な気持ちを曲にしてみんなに届けて、素直なグルーブ感で歌っていけたらなと思っています。

【近藤】 なるほど。Layちゃんは“姫路城世界遺産登録30周年記念楽曲”を手がけていますが、これも日本語バージョンと英語バージョンがあるんだよね?

【Lay】 最初に英語で作って、そこから日本語も作ったのですが、ほかの曲も英語と日本語の両バージョンがあるので、今回も両方作りました。

【近藤】 先に英語で歌詞を書くの?

【Lay】 そうですね、英語のほうが書きはじめやすくて。でも、頭の中で英語が浮かんでくるわけではないので、先に日本語で自分の気持ちを書き出してから自分なりの表現で英語にしていますね。

【近藤】 すごい! かっこいい! 普通に英訳ができたとしても、歌に乗せるとなるとまた違うからね。フレーズやニュアンスが違うから難しいよね。

【Lay】 そうですね。日本語だと、詰められる歌詞の量は少なくなっちゃうじゃないですか。だからそもそも書いていることが違うので、(英語と日本語の)両方を聴いていただけたら、また全然違ったふうに感じていただけるんじゃないかなと思います。

【春名】 姫路城世界遺産登録30周年記念楽曲『Egret Castle』は、どのような楽曲ですか?

【Lay】 姫路に帰ってきたときに見える姫路城は、すごく安心感があって「ただいま」と言いたくなるので、そういった気持ちも詰め込みました。姫路に住んでいるみなさんに姫路城のエピソードとかも聞いて、みなさんの思いや愛も含めた曲になっています。

【近藤】 姫路城は海外からの観光客も多いから、この曲がどんどん広まってたくさんの人に聴いてもらって、いろんな思いを感じ取ってくれたらいいね!

※ラジオ関西『Clip月曜日』2024年2月26日放送回より