江崎グリコ(本社・大阪市西淀川区)は1日、物流や調達をめぐるシステム障害が原因で「チルド食品」(冷蔵品)の出荷を停止している問題で、出荷停止期間の延長を決めたと発表した。
江崎グリコによると、システム障害に関する原因の特定は進んだものの、商品の安定供給に向け万全を期すため、6月中の再開を目指すという。

当初は5月中旬の再開を目指すとしていたが、システムの改修後に、物流倉庫で業務が正常に進められるかどうかを検証する期間が必要になったとしている。

対象となるのは、同社の「カフェオーレ」や「プッチンプリン」、「BifiXヨーグルト」など宅配牛乳を除くチルド食品のほぼ全品。17ブランド・82品目。

4月3日にシステムの切り替えを実施した際、障害が発生した。このためチルド食品を扱う全国の物流センターの業務を一時停止して原因の究明を進めていた。

その後、同月18日にシステムの一部を再開させたが、データの不具合があったほか、受注の処理が間に合わず再度停止したという。

同社は「出荷の停止によって、取引先に多大な迷惑をかけており、 一刻も早い復旧に向け、引き続き全力で取り組んでまいります」とコメントしている。