レッドブルは、F1第2戦サウジアラビアGPでマックス・フェルスタッペンが優勝。13秒差の2位には、セルジオ・ペレスが入り、2戦連続のワンツーフィニッシュとなった。

 フェルスタッペンはポールポジションから快走。レース序盤にランス・ストロール(アストンマーティン)のクラッシュによりセーフティカー(SC)が出動すると、フェルスタッペン含め多くのマシンがピットイン。残りの43周をハードタイヤで走り切る戦略を選んだ。

 フェルスタッペンはステイアウト組を難なく交わし、13周目にトップを取り戻して以降は全く危なげなく、50周のレースを走りきった。

 フェルスタッペンは、レース中のマシンのパフォーマンスに全く不満はなかったようだ。

「チーム全体にとっても、僕自身にとっても素晴らしい週末だった」

「クルマのフィーリングはすごく良かったし、レースでも基本的にそれは変わらなかった」

「もちろん、最後のスティントは少し長かったけど、セーフティカーが出たからには頑張るしかなかった。最後の2周はコールドタイヤでバックマーカーと一緒に走ったから、少し滑りやすかった」

「でも全体的にペースは良かった。ギャップをうまくコントロールすることができた。だから全体的にはとても満足している」

 2位となったペレスは、3番グリッドからのスタートでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に迫るも、ここは抜ききれず。しかし3周目にルクレールをパスし、早々にレッドブルのワンツー体制を築いた。

 ピットストップ時にアンセーフリリースがあり5秒のタイムペナルティを受けた他、SC時にステイアウトしたランド・ノリス(マクラーレン)やルイス・ハミルトン(メルセデス)に少し詰まる場面もあったが、19周目に2番手を奪い返すと、フェルスタッペンと同様、後続を寄せ付けない走りを見せた。

「僕たちは間違いなく前進した」

 そうペレスは語った。

「スタートはとても良かった。でもフロントロウを逃したのが痛かった。シャルルがポジションをキープし、それを抜くことができなかった。良い戦いだったよ」

「かなり妥協したレースになってしまった。SCが早く出たから、ハードタイヤで非常に長いスティントを走ることになってしまったんだ」

「特に序盤はトリッキーだったし、ウォームアップもまったくできなかった。スライディングもかなりしていたんだ。(ステイアウトした)ルイスとランドをパスするのにも時間がかかった」

 開幕戦バーレーンGPとは全く違うコース特性のサウジアラビアGPでも強さを発揮したレッドブル。ペレスはこの勢いを維持し、”自分の番”が来るのを待っていると話した。

「バーレーンとはまったく違うコースだけど、僕たちは好調をキープしている。だからこの勢いをキープしなければならない」

「バーレーンから一歩前進できたと思うし、昨日からうまく改善できた。整理することがいくつかあるし、僕らの時間は必ずやってくるはずだ」