レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1オーストラリアGPの決勝レースを5位で終えた。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがマシントラブルでリタイアする中、代わりに優勝をというミッションをクリアすることはできなかったが、ペレスもフロアにダメージを抱えた状態でのレースだったようだ。

 ペレスは予選3番手となったものの、アタック中のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を妨害したとして3グリッド降格。6番グリッドからのレースとなった。

 しかしその後は思うようにペースが上がらず、結局5位でフィニッシュするのが精一杯だった。

「僕らにとって理想的な週末ではなかったと思う」

 そうペレスは語った。

「金曜日以来、僕らはロングランにかなり苦労した。土曜日に向けて様々な解決策や妥協点を試したけど、完全に対処することはできなかったんだ」

 決勝でも、バランスに大いに苦しんだようだ。

「最初のスティントでは、バランスがすごくニュートラルで、リヤのグリップが全くなく、リヤタイヤを完全に破壊してしまった。次のスティントでは、フロントタイヤを完全に壊してしまった」

「良いバランスではなかったし、タイヤのデグラデーションもあってちょっと生き残るだけのようなレースになってしまった。フェラーリやマクラーレンには敵わなかった。グリッド降格ペナルティも、僕らにダメージを与えた」

「今日はコースが合わなかったんだと思う。日本に行った時には、トップに戻れることを願っている」

 なおチームのクリスチャン・ホーナー代表によれば、ペレスはフロアにダメージを抱えていたようだ。

「チェコはフロアにダメージを負い、床下でダウンフォースを失ってしまった。それでタイヤに負担がかかるようになってしまった。これは、我々にとっては本当に珍しいことだ」

「今回のレースから、理解できることはたくさんある。しかしいつもよりも少ない成果しか得られず、ここを離れるのは残念だ」

 ホーナー代表はそう語りつつ、勝ったフェラーリのカルロス・サインツJr.を賞賛した。

「手術から復帰戦で、あのような走りを見せたカルロスには、大いに敬意を表したい。彼とフェラーリは、素晴らしいパフォーマンスだった。彼らはチャンスを活かし、それに値する結果を手にしたと思う」