MotoGP第3戦アメリカズGPのスプリントレースで2位表彰台を獲得したグレシーニのマルク・マルケス。サーキット・オブ・ジ・アメリカズを大得意とするマルケスが実力を発揮したようにも思えるが、今回の結果は予想外だったという。

 マルケスは予選で3番手を確保してスプリントレースに挑み、スタートで2番手へ浮上。トップを走るマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)を追いかけた。

 ただビニャーレスには追いつけず、ペドロ・アコスタ(GASGAS)やホルヘ・マルティン(プラマック)から突き上げを食らってしまう展開となった。マルケスはなんとか序盤にチャージをかけてきたアコスタを退けて、2番手を維持。中盤以降はライバルもそれ以上オーバーテイクを仕掛けられず、ポルトガルGPから2戦連続でスプリントレース表彰台となった。

 このコースを大の得意とするマルケスにとっては予想通りの結果にも思えるが、彼はスプリントレースでは問題が出ていたことから、予想外の結果だったと語っている。

「正直に言って、今日の2位という結果は予想外のモノだった。というのも今朝(FP2)の僕らは前進していたのは事実なんだけど、(スプリントレースでは)3周目、4周目、5周目とひどいフィーリングだったんだ」

「プラクティスでは存在しなかった問題を少し抱え始めてしまった。それで十分に集中することができず、ライディングスタイルの問題を解決するのに時間がかかってしまった」

「それから僕の瞬間が来るのを待っていたけど、その後は問題を少しやり過ごすことができるようになって、特にロスしていたセクター1でもよりコンスタントに、速く走れるようになった」

「そのおかげで、終盤にギャップを広げるチャンスを得られたんだ」

 マルケスは今回発生した問題について、ホルヘ・マルティン(プラマック)などもこれまでに言及してきたリヤに発生する振動と似たものだと指摘。「何が起きているのかを理解する必要がある」と語った。

 ポルトガルGPから2戦連続のスプリントレース表彰台となったことについてマルケスは、アメリカズGPでの結果のほうが価値のあるものだと語った。

「例えばポルティマオ、あれは違うんだ」

「あそこではバイクのフィーリングがより良かった。僕も良い形でライディングできていた」

「今日ここで、僕は上手く乗れていなかった。ライディングスタイルで改善できる部分があると考えているけど、それでもこうして2位を獲得することができたんだ」

「ポルティマオでは完璧なライディングをして2位フィニッシュだった。そして今回、僕はこのバイクの限界で走れていないようだ。だから明日、よりコンスタントで凄く速かった(マーベリック)ビニャーレスに対して、もっとコンスタントにラップタイムを刻めるか、様子を見てみよう」