RBのダニエル・リカルドは、F1中国GPのスプリントと予選で、いずれもチームメイトの角田裕毅を上回る成績を残した。リカルドは今回のグランプリから、新しいシャシーを使用しているが、これが好転の一因になっているようだ。

 リカルドはF1中国GPのスプリントを11位でフィニッシュすると、その後に行なわれた予選では12番手。一方でチームメイトの角田は今回大苦戦しており、いずれも下位に沈んだ。

 リカルドは、これまでのグランプリと比べ、普通の感覚でドライブできているようだ。

「より普通の週末になっているように感じる」

 そうリカルドは言う。

「昨日(金曜日)の午前中から、僕らはより良い立場にいて、全てが揃っているように感じられた。簡単とは言いたくはないんだけどね」

「でも、今週末はこれまでよりも少しスムーズに進んでいるのは確かだし、それは明らかに励みになっている」

 リカルドは今回からシャシーを変更。良い感触はあるものの、最終的な判断はまだ先送りしたいとリカルドは言う。

「シャシーを変更したのは確かだけど、その効果が『間違いない』とすぐには判断したくない。数レースを通じて、それを証明する必要がある」

「でも確かに、この週末の変化には、明らかに何かの原因があったと思う。そして今のところ、今年最高の週末になっている。それがシャシーのせいなのか、それとも僕がうまくやってきただけなのか……この状況が数レース続けば、その判断ができるだろう」

 リカルドは、シャシーだけが今回変えた部分ではないと語る。

「このサーキットは、フロントに厳しいコースなんだ。だから、セットアップという面では、おそらく他のほとんどのコースとは少し異なる」

 そうリカルドは言う。

「今週末、大きく変えたと言ったら嘘になるけど、ところどころにちょっとした調整を加えた。でも、それはおかしいことじゃない」

「でも、これまでのところは全てが正常に進んでいると感じている」

「今後5レースも同じような状況だったら、僕は自信を持って『大丈夫』と言えるだろう。まあ、最後まで理由が分からないこともあるかもしれないけどね」

「以前使っていたシャシーでは、明らかに何かがうまくいっていなかった。5レース後に、大丈夫だと言いたいね。そうなれば、シーズンの流れが確実に変わったということになるから」

 リカルドは今回予選12番手だったが、予選11番手だった日本GPよりも良いように感じているという。

「日本でも11番手だったんだけど、今回の12番手の方が良い感じがするんだ」

「今朝(スプリント)は、予想していたよりもレースペースがあったように思っている。そしてケビン(マグヌッセン/ハース)と周(冠宇/キック・ザウバー)が前にいたんだけど、数周でもクリーンエアの中を走れば、彼らを捕まえることができたはずだ」

「12番手というのは、かなりポイントに近い。長いレースだけど、良い感じだと思う。何が起きるか、楽しみだね」