アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1エミリア・ロマーニャGP予選でまさかのQ1敗退を喫し、19番手。FP3でのクラッシュからすべてがうまくいかなかったと振り返った。

 アロンソはグランプリ初日の金曜日を10番手で終えたが、土曜日のFP3中盤にリヤのグリップを失いクラッシュを喫した。

 チームはマシン修復を予選までに終わらせたものの、アロンソは予選Q1突破に0.313秒届かず19番手で敗退。今季、予選で何度もマシンパフォーマンス以上の結果を出してきた名手の低迷に、誰もが驚く結果となった。

「すべてがうまくいかなかった」

 そうアロンソは1日を振り返った。

「FP3ではクラッシュがあり、かなりヘビーだった。メカニックたちはQ1に向けていい仕事をしてくれたし、Q1では正直なところ、いろいろなことが重なったんだ」

「僕たちは(Q1を)燃料を積んで走り出したんだ。少しラップを重ねて練習するつもりだったし、何回かピットストップする予定だった。僕のタイムは、燃料を積んでクルマが重い、セッション序盤に記録したものだったんだ」

「最後にマシンが軽くなって、新しいタイヤセットを装着したときに、未知のトラブルでピットストップをしなければならなかった。ボックス(ピットイン)するように言われたので、かなり辛かった。僕は3、4回本当に今ピットに入るのか聞いたよ」

「(マシンを直してくれた)メカニックの人たちには申し訳なかった。でも、そうだね、何もかもがうまくいかない日だった」

 アストンマーティンは今回、複数のアップデートを持ち込んでいるが、アロンソはFP3のクラッシュするまでの感触は良かったと話した。

「クラッシュするまでの今朝のクルマは、昨日と比べて少し速く感じられた。予選でもフィーリングは良かった。(Q1の)あのラップは、燃料が多かったときだからね。ペースは少し上がっていると思う」

「でもアップデートについて、それを分析してコメントするのはチームだと思う。特にFP1はランス(ストロール)が旧パッケージで走り、FP2は新パッケージだった。チームはたくさんデータを持っているはずだ」

 アロンソは、イモラでの後方スタートによってかなり厳しいレースになると予想。スタート直後の混乱を考慮すると、ピットレーンからのスタートも選択肢に入ると語った。

「明日は厳しい戦いになると思う。後方からのスタートになると、イモラは最悪のコースのひとつだと思う」

「モナコに次いでオーバーテイクが難しいサーキットだと思う。シンガポールはイモラよりもオーバーテイクが簡単だから、それがすべてを物語っている。厳しいレースになるだろうけど、パッケージについても何か学べるはずだ」

「ピットインを命じられて、クルマに何か(問題が)あったはずだと思うけど、正確なところは分からない。ピットからスタートすれば、メリットもある。F2でもスタートでクラッシュがあったし、F1チームが持っているパーツの量なんかを考えると、ああいったことは避けなければならない」

「そうだね、(ピットスタートは)選択肢の一つになりうるかもしれない。というのも明日のポイント獲得は少し非現実的だと思うからだ」