現地7日、愛レパーズタウン競馬場で欧州クラシック路線に繋がるG3バリーサックスステークス(3歳、芝10ハロン)が行われ、5頭立ての圧倒的な最低人気だったダラススターが見事に逃げ切った。

 序盤からハナに立ってペースを作ったダラススターは、途中でスタディオブマン産駒のディープワンに先頭を譲って2番手に。残り3ハロンあたりから再び並びかけて直線半ばで競り落とすと、そのまま後続を寄せ付けずに2着のジユーフラテスに3馬身差をつけてゴールした。

 仏2歳G1クリテリウムドサンクルー3着で1番人気に推されていたイリノイは勝ち馬から5馬身1/4差の3着まで。愛G2ベレスフォードステークス勝ち馬のディープワンは10馬身あまり離された4着に終わった。

 A.マリー厩舎のダラススターはクロスオブスターズ産駒。サドラーズウェルズ産駒の母は未出走だが2代母のアガットは仏1000ギニー2着、仏オークス3着の活躍馬で、母のきょうだいには仏オークス馬アクアレリスト、米G1を2勝のアルティストロワイヤル、近親には米G1ブリーダーズカップクラシック覇者アルカングや英1000ギニー馬ケープヴェルディらがいる。

 自身はD.デービス厩舎からデビューして4戦目に勝ち上がり、英G3ゼットランドステークスで3着。今回はマレー厩舎へ転厩してからの初戦だったが、下馬評を覆す大仕事をやってのけた。