熊本市の中心市街地を走る電動カート。通常の乗車運賃は100円ですが、現在は無料となっています。

 井上聖貴アナウンサー「電動カートに乗車しています。時速20キロ以下で走るのででゆっくりと街中の景色を眺めながら移動を楽しむことができます」

 

低速でエコな移動手段として、熊本市が実証実験に取り組んでいるもので、街中の回遊性を向上させることも狙いです。

 実証実験は、2年前に熊本城周辺で実施したほか、事業費700万円をかけ、今年1月から中心市街地を対象に測定。今回は15日まで下通エリアで実施しています。

 ルートは、市役所裏から銀座通りなどを通る往復3キロで、30分間隔で毎日運行。ルート内であれば、どこからでも乗車することができます。

 利用者

「私たち高齢者は足は弱いから」

「インターネット見たら街中の色んなところを通るというので利用した」

「ゴルフのカートみたいで巡回するのでとても便利が良い」

 一方で、まちの声は

「(見たことありますか?)ないかもしれません」

「ないです」

 1日あたりの利用者数は、2年前に実証実験を行った熊本城周辺で、約200人だったのに対し、上通エリアでは約9人。現在実施中の下通エリアでは約4人で、認知度と利便性の向上が課題となっています。

 市民

「たまたま来て、歩くのがしんどかったら乗っても良いかも」

「人数を増やしてタクシー形式にする(と利用する)台数を増やしてもらえると」

 熊本市は、今回の実験結果を踏まえて、正式に導入するかを検討していくということです。