京都鉄博で「時間旅行」を 初代神戸駅、SL、国鉄特急…関西の鉄路150年、映像や模型で振り返る
同区間は新橋−横浜間に続く国内2番目の路線として1874(明治7)年5月11日に開業。企画展示室入り口には、日本初の鉄道トンネルとなった石屋川トンネル(神戸市)をくぐって初代神戸駅の写真にたどり着く演出を施している。
展示室内では、89年完成の2代目神戸駅を描いた絵画や、1933年に大阪駅から列車に乗り神戸港に向かう映像を初公開。明治末期〜昭和初期の絵はがきもレプリカを含め数多く並べ、高架化されたばかりの神戸の線路や、須磨、舞子を走る蒸気機関車(SL)、三宮や新開地、姫路の街並みなど貴重な写真が残る。
1970年代のコーナーでは、クリーム色の車体にえんじ色のラインが入った国鉄色の特急車両381系の模型を置き、オルゴールの車内メロディーを流す。国鉄の旅行キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」のポスターや駅スタンプなども展示している。
大阪と札幌を結んだ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」のヘッドマークや北近畿を走る特急に付けていた「きのさき」「北近畿」などの列車愛称板も目を引く。学芸員の島崇さん(39)は「ファミリー層が楽しめる展示と演出を心がけた。世代間でそれぞれの時代を懐かしんでいただけたらうれしい」と話す。
午前10時〜午後5時。水曜と6月4、6日休館。入館料は一般1500円など。同館TEL0570・080・462
(大島光貴)