労働局での「間接的パワハラ」巡る裁判 損害賠償請求に国側は争う構え【長崎】
訴えを起こしているのは、長崎労働局の元職員 永瀬 仁さん(54)です。
訴状によりますと、永瀬さんは3年前から2023年まで勤務していた長崎労働局の職場で「人間腐ってる」「給料全部返せ」など、上司による特定の部下への暴言を聞かされ続けた「間接的パワハラ」で精神的苦痛を受けたとしています。
さらに、パワハラを内部で通報したあと、不当に低い人事評価を受けたとも主張していて、国に対して合わせて、約330万円の損害賠償を求めています。
長崎地裁で開かれた第1回口頭弁論で永瀬さんは、パワハラによって急な頭痛に襲われ「内部通報が役に立っていない」と訴えました。
原告 永瀬 仁さん
「内部通報は絶対に守らなければならない。働き手の最後の砦だと思うので厚生労働省、労働局は率先垂範して示していただきたい」
国は、訴えの棄却を求めて争う姿勢を見せています。
次回は7月22日となっています。