鹿児島県・大隅の春の恒例イベント「エアーメモリアルINかのや」が4月28日に海上自衛隊鹿屋航空基地などで開催されます。

毎年、華麗な航空ショーが披露されますが、今回は10年ぶりに航空自衛隊のアクロバットチーム、ブルーインパルスがやってくるんです。このブルーインパルスに憧れて自衛隊に入隊したという鹿屋出身の元隊員に話を聞きました。

鹿屋市出身の元航空自衛官・浜田大輔さん
「あのへんからこっちに抜けていく感じ。3秒ないぐらい。音とスピードがすごくて」

約30年前、高校生の時に目にした光景を語るのは、鹿屋市出身の元航空自衛官、浜田大輔さんです。

元航空自衛官・浜田大輔さん(鹿屋市出身)
「将来どういうふうになろうかなと思っていたときに、当時のエアーメモリアルでブルーインパルスが飛んで。そこで航空自衛隊を目指すようになった」

ブルーインパルスは、航空自衛隊のアクロバットチームで過去の「エアーメモリアル」でも華麗な航空ショーを披露しました。

浜田さんは、このブルーインパルスのショーをきっかけに1995年に航空自衛隊に入隊。整備隊の隊長として災害派遣などに携わり、23年間、航空自衛隊に勤務しました。

47歳になった現在は、鹿屋市で自衛隊グッズの専門店を開いています。

あこがれのブルーインパルスがいよいよ28日午後1時半から10年ぶりに大隅の空を舞います。浜田さんはかつての仲間たちに思いを寄せます。

鹿屋市出身の元航空自衛官・浜田大輔さん
「感慨深いものがある。みんなの力があってこその華やかなショーだと思うので、かみしめて楽しんでほしい」

ブルーインパルスを一目見ようと、当日は全国から大勢の人が訪れることが予想されていて、事務局では、例年の倍以上となる約5万人の来場者を見込んでいます。

駐車場は7200台分を確保し、シャトルバスは58台を運行します。

シャトルバスの乗り降りは、今回初めて鹿屋航空基地正門前の旧官舎跡地を使用。会場には、午前8時に入場できますが、事務局では、早めの来場を呼びかけています。

エアーメモリアルINかのや実行委員会・坂本浩人事務局長
「10年ぶりにブルーインパルスが来るので、問い合わせも殺到している。当日は大勢の方が来るので、駐車場も混み合う。時間に余裕を持ってきていほしい」

浜田さんも高校時代の感動を胸に、久しぶりのブルーインパルスの航空ショーに期待を寄せています。

「2024年は10年ぶりで演技項目や技も増えている。迫力とスピード、実際に体の中で響く音を感じてもらえればいい」

ただし天候次第では、ブルーインパルスの飛行が中止になる可能性もあります。当日午後1時前後に判断し、会場内で告知するということです。