昭和の日の4月29日、午前中の鹿児島・奄美空港には、キャリーケースやサーフボードなどを持った観光客らが続々と到着し、それぞれ奄美での観光を楽しみにしている様子でした。

東京からの観光客
「ウミガメを見に行ったり、ナイトツアーも気になる」
大阪からの観光客
「天気が良かったらカヌーやろうかな」

そんな観光客にチラシを配布しているのは環境省の職員です。チラシには希少な動植物が多い奄美大島で、捕獲が禁止されているクワガタやヤドカリなどのリストが掲載されています。

職員らは続々とやってくる観光客に、違法な捕獲をしないよう呼びかけていました。

2023年7月には、規制されていない種類ですが、700匹のクワガタが空港から持ち出される事例もあったということです。

環境省 奄美群島国立公園管理事務所・釣谷洋輔 離島希少保全専門官
「たくさんいるから大丈夫と思って取っても、将来的にすごく希少になる可能性もある。その辺を考えながら、我々も取り組んでいきたい」

環境省ではゴールデンウィーク期間中は自治体などとパトロールを実施することにしています。