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場面によって印象も楽しみかたもガラッと変わるウイスキーは、幅広い年代に愛されているお酒のひとつだと思います。

ウイスキーを試飲できるイベント「倉敷ウイスキーフォーラム2024」が倉敷アイビースクエアで開催されます。
出店数が95という、かなり大きな規模のイベントです。

日本全国の蒸溜所が集まるウイスキーイベントとは、いったいどのような内容なのか取材してきました。

倉敷ウイスキーフォーラム2024とは

倉敷ウイスキーフォーラム

倉敷ウイスキーフォーラムは、2024年3月24日(日)に開催されるウイスキーの試飲イベントです。

2019年に開催された第1回は、平成30年7月豪雨の復興とウイスキー文化の発展を目指して企画されました
今回はコロナ禍が明けてから初めての開催となります。

場所は第1回同様、倉敷アイビースクエアです。
以下のようなブースが出展予定となっており、ウイスキーを一日中楽しめる内容が盛りだくさんです。

  • ウイスキーやその他酒類を取り扱う企業が展示をおこなう企業ブース
  • 珍しいウイスキーやプロのバーテンダーが作るカクテルを楽しめるBARブース
  • お酒がすすむ料理が提供されるフードブース

日本全国の蒸溜所が参加するので、個性豊かなウイスキーを少しずつ試飲して楽しめます。
また会場ではウイスキーだけでなく、カクテルやビールなど他のお酒も飲めるそうなので、お酒好きな人も誘いやすいですね

一部のブースの商品は有料となります。

また、豪華な講師陣の説明を受けながらウイスキーを飲んで学べるセミナーも開催されます。

各ブースの詳細やセミナーについては、公式ホームページをチェックしてください。

インフォメーションではグッズも販売しており、イベントオリジナルのトートバッグ、テイスティンググラスなどが購入できます。
なかでも今回のイベントのために作られたオリジナルラベルのフェスボトルは、前回も大人気だったそうで、フェスボトルをお目当てに早くから並ぶかたもいたそうです。

今回のフェスボトルは3種類
今回のフェスボトルは3種類

コロナ禍が明けてようやく復活した倉敷ウイスキーフォーラム。
どのようなイベントになるのか、倉敷ウイスキーフォーラム実行委員会事務局の松下知寛(まつした ともひろ)さんにお話を聞きました。

代表実行委員長インタビュー

倉敷ウイスキーフォーラム実行委員会 代表実行委員長・Dan Y Dwa(ダナドゥア)店長 松下知寛さん
倉敷ウイスキーフォーラム実行委員会 代表実行委員長・Dan Y Dwa(ダナドゥア)店長 松下知寛さん

──イベントが企画された経緯を教えてください。

松下(敬称略)──

第1回は、総社市で酒屋を運営している永田寛人(ながた ひろと)さんが、平成30年7月豪雨の復興を兼ねて何かできないかと企画されたのがきっかけで開催しました。

当時はウイスキーイベントが全国的に流行っていたんですが、中国地方や四国地方には大きなウイスキーイベントがありませんでした。そこで、「倉敷でもウイスキーイベントを開催しよう」という話が挙がったんです。永田さんが第1回倉敷ウイスキーフォーラムの実行委員長になり、このイベントが動き始めました。

永田さんは総社市のかただったので、倉敷の飲食店に詳しい地元の酒屋さんやバーに声をかけられて、現在の実行委員会のメンバーがそろっていきました。私が永田さんに声をかけられたのもそのタイミングでしたね。お互いのネットワークがあったからこそ、前回も今回も多くの出店が実現できたのかなと思います。

近年はコロナ禍でなかなか開催できませんでしたが、ようやく復活できました。

今回の開催はコロナからの復活というイメージですね。倉敷の街や飲食店が潤ってほしいなと思います

──今回のイベントの見どころはありますか?

松下──

今回も日本各地の蒸溜所が数多く出店しているので、興味のあるお酒を少しずつ楽しんでいただけたらうれしいです。

もともと日本では、焼酎やみりん、醸造用アルコールなどが造られていたので、そういう技術を持った職人たちがウイスキーを造っていることが多いと感じています。

倉敷ではなかなか飲めないようなレアなお酒も飲めると思うので、ぜひ各蒸溜所の個性を楽しんでみてくださいね。

あとは当日、無料のオープンセミナーも開催されます。

講師には、今注目されている広島の蒸溜所、サクラオブルワリーアンドディスティラリーさんのチーフブレンダーのかたや、ニッカウヰスキーのウイスキーアンバサダーのかたを招いて、説明を聞きながら飲み比べができます。

ウイスキーって大人が趣味で楽しむイメージもあると思うんですけど、趣味で楽しむかたにとってセミナーはすごく面白いと思うんです。マニアックな知識も勉強できて、よりウイスキーを楽しめるのではないかなと。

オープンセミナーは当日先着順の受付になるので、参加されたいかたは早めに会場に来られると良いかもしれません

──前回の反響はいかがでしたか?

松下──

すごく楽しかった」や「また開催してほしい」という声が多かったですね。全体的に好評だったと思います。

倉敷だと交通路線の便も良いので、全国からウイスキーファンが集まって、観光がてらに県外から来てくださるかたも多かったです。あとは地元のかたはもちろん、海外のかたもわりと見かけましたよ。

前回出店したブースからは、お客さんとゆっくり話せたと喜ばれました。やはり地方のイベントなので、ウイスキーイベントが初めてのお客さんも多くて、説明をしっかりと聞いてくださる人が多かったみたいです。

参加されるかたは、ブースとの会話もぜひ楽しんでもらえたらと思います。気になることがあったらなんでも質問してみてくださいね。

松下さんインタビュー

──倉敷で開催するからこその雰囲気はありますか?

松下──

前回に引き続き倉敷アイビースクエアでイベントを開催するんですが、やはり会場の雰囲気が良いですね。
しっかりとしたおもてなしを味わっていただける空間だと思いますし、スペースも広いのでいろいろと回って楽しめるのかなと

倉敷駅からアイビースクエアまで歩いてこられると、その道中も観光できるスポットがたくさんあると思うので、県外のかたはぜひ会場までの道のりも楽しんでいただけたらと思います。

──最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

松下──

ウイスキーに限らず、お酒が好きなかたなら楽しめるイベントだと思います。知られていないお酒ってまだまだたくさんあると思いますし、新しいお酒との出会いがあるかもしれません。

気に入った一本を見つけたいかたは、倉敷ウイスキーフォーラムにお越しください。

そして今回のイベントで、ぜひウイスキーの扉を開けてください

私もカクテルを作ってお待ちしております!

おわりに

筆者は最初、フォーラムというイベント名から「わりと真面目なイベントなのかな?」と思いましたが、ウイスキーをさまざまな切り口で楽しめて、お酒初心者にもおすすめできる内容だと知り安心しました。

お店だとつい値段が気になって飲み比べしにくいこともありますが、今回のようなイベントだと気にせずにいろいろなウイスキーを楽しめるので良いですね。

世界的にもファンが多いジャパニーズウイスキーの魅力を、ぜひこの機会に味わってみてはいかがでしょうか。

倉敷ウイスキーフォーラム

著者:岩佐りつ子