国道246号の川崎市内の渋滞ポイント「梶ヶ谷交差点」で、渋滞対策工事が始まろうとしています。どんな対策工事になるのでしょうか。

渋滞が多摩川までつながることも

 国土交通省 横浜国道事務所は2024年3月15日、「第1回 神奈川県渋滞対策アドバイザー会議」(8日開催)の結果を公開。
 
 そのなかで、渋滞が問題となっている、川崎市内の国道246号の「梶ヶ谷交差点」について、対策方針を発表しました。どうなるのでしょうか。

 国道246号といえば、都心から川崎市・横浜市を経て大和市、厚木市へ向かう、まさに神奈川県の大動脈と言える道路です。

 しかし、旧態依然とした道路容量で、各所に深刻な渋滞ポイントを抱えています。そのなかのひとつが、梶ヶ谷交差点です。

 梶ヶ谷交差点は、東京都から多摩川を渡り、溝の口と津田山の陸橋をこえて、最初の本格的な平面交差点となる場所です。1日あたり交通量は約4万7000台にも達します。

 朝7時から夜まで、とにかく渋滞は上下線とも途切れることがありません。ずっと渋滞しています。特に夕方は、帰宅ラッシュで渋滞列が溝の口まで達するほどです。

 さて、大和方面(下り線)の渋滞がひどくなる原因のひとつが、右折待ち列が後にあふれだし、直進車にも影響を与えてしまうことです。追越車線の直進車は左側車線へ移るしかなく、ボトルネックが発生し、どんどん後にクルマが詰まっていく状況が当たり前となっています。

 今回の会議で、この問題の対策方針として、「右折レーンを後に延伸する」ことが明らかになりました。

 全体事業費は6千万円。どこまで右折レーンを伸ばすのかは明らかになっていませんが、イメージ図をそのまま当てはめると、50mほどセットバックする形になります。

 ちなみに、東京方面(上り線)については、津田山陸橋から渋滞が伸びてきている現状もあるため、津田山陸橋を含めて渋滞対策の検討をしていくべきだ、と議論が交わされています。