2024年4月4日、トヨタは「クラウンクロスオーバー」を部改良して発売いたしました。通常モデルの改良に対して、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

発売から2年、何が変わったの?

 トヨタは2024年4月4日、「クラウンクロスオーバー」を一部改良し発売しました。
 
 登場から2年が経過したクラウンクロスオーバーの一部改良について、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

 トヨタは2022年7月にクラウンのフルモデルチェンジを行い、現行の16代目クラウンを展開します。

 現行のクラウンでは4タイプのクラウンを披露し、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」をラインナップ。

 第1弾として2022年9月に登場したクラウンクロスオーバーは、セダンとSUVを融合した革新的なモデルで、これまでの概念に捉われない新時代のフラッグシップとして刷新されています。
 
 クラウンクロスオーバーは、スタイリッシュなクーペライクなシルエットに、リフトアップスタイルを組み合わせ、力強さも感じさせるモデルです。

 また、フロントでは「ハンマーヘッド」モチーフのデザインが採用され、真一文字のヘッドライトとテールライトが新時代を感じさせるデザインとなっています。

 さらに、従来のセダンの常識を打ち破る21インチの大径ホイールが装備され、踏ん張り感のある印象的な外観となりました。

 インテリアではディスプレイや操作スイッチが水平方向に集約されていることや、ドライバーが運転に集中できる造形になっていることが特徴的です。

 そして今回、クラウンクロスオーバーに一部改良が施されました。

 今回の改良では新グレードの追加と集約、内外装色の追加などが施されています。

 2.5L HEVの上級グレードである「Z」が新設され、従来「RS」にしか設定のなかった、上級安全装備や上級ナビを標準装備、後席快適オプションも選択可能になりました。
 
 また、外板色に「マッシブグレイ」が「RS」「Z」「G」のグレード、内装色に「ブラック/サドルタン」が「RS」「Z」それぞれ追加されています。

 さらに、ドアトリム・インパネ・センターコンソールボックスにソフトパッドが追加され、内装の質感が向上しました。

 それでは、一部改良が施されたクラウンクロスオーバーについて、販売店にはどのような反響があるのでしょうか。

 関東圏のトヨタ販売店担当者は次のように話します。

「今回の改良で問い合わせが増えたということはあまりありませんが、クロスオーバーは人気車種であり、依然として問い合わせがある状況です。

 通常モデルについては大きな変更があったわけではありませんが、内装で追加されたカラーなどについて『実際に見てみたい』という声がありました。

 また、新設された『Z』グレードについて、法人のお客様から早くもお問い合わせがありました。

 企業の役員様を送迎するクルマとして、クラウン従来の需要がいまだ続いております」

 関西圏のトヨタ販売店の担当者は次のように話します。

「クラウンクロスオーバーについてのお問い合わせは多いです。

 一般のお客様はターボまではいらないということで『G』のグレードをみる方が多く、法人のお客様は『Z』グレードに注目されています。

 今回のZグレードではリアサポートパッケージの要望が多く、シートヒーターやオートエアコンなどが搭載され、『後席の快適性はどうなのか』と室内の機能面に着目される人が多くいらっしゃいました。

 一般のお客様では固定式のパノラマルーフを魅力に感じ『開放感が高まったクラウンに乗ってみたい』と興味を示す方人が多くいらっしゃいました」

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 一部改良を経た標準仕様となるクラウンクロスオーバーの価格は、440万円から670万円(税込)となります。

 また、納期は7月中旬ごろを予定しているようです。