時間を気にせず、広々とした車内でくつろぎながら旅先に向かえるキャンピングカー。これをレンタルして旅行する場合、どのくらいの金額を用意すれば良いのでしょうか。

「キャンピングカー」いくらで借りれるの?

 コロナ禍における旅行の手段として、一躍人気になったのが「キャンピングカー」です。
 
 気心知れた仲間と時間を気にせず、広々とした車内でくつろぎながら旅先に向かうことができることから、アウトドア・キャンプブームにも乗り大きく人気を高めました。
 
 コロナが落ち着いた現在でも、キャンピングカーはアクティビティのひとつとして高い支持を誇りますが、いきなり購入するのはちょっとハードルが高め。ではまずレンタルして試してみる場合、どのくらいの料金が必要なのでしょうか。

 日本最大級のキャンピングカーレンタルサービスを営む「ジャパンキャンピングカーレンタルセンター(以降、JAPAN C.R.C.)」の担当者によると、レンタルした際の価格は「車両のサイズ、内装などによって料金は変わります」とのこと。

 JAPAN C.R.C.では、キャンピングカーの大きさや内装、設備の充実具合により複数のクラスに分類されており、例えば6〜7人乗りで機能も充実している「キャブコンハイエンドS」(トヨタのハイエースやカムロードがベース)というクラスなら、平日24時間利用で3万800円からという料金設定。

 つまり2泊3日の旅ならだいたい10万円ちょっとで、1週間借りた場合は約22万円のレンタル料金になります。

 ただし、夏休みなどハイシ―ズンには高めの料金設定となるほか、早めに予約がいっぱいになり、借りられないケースがありますので注意も必要です。

 キャンピングカーを使用したい旅行が決まったら、早々に予約しておいた方が良いかもしれません。

「キャンピングカー」の運転は熟練ドライバーでも戸惑う!

 基本的にキャンピングカーは車体が大きく、普段運転しているクルマとは運転感覚が大きく異なるため、いつもと同じ感覚で運転するのは危険です。

 JAPAN C.R.C.の担当者に“キャンピングカーを運転する際に注意すること”について聞いたところ、以下の回答がありました。

「キャンピングカーの運転では、とにかくスピードを出し過ぎないことが大事です。

 車高が2mを超えるモデルも多く、スピードが速いと少しハンドルを動かしただけで車体が不安定になり、強い風が吹いているときはふらつくこともあるので、乗用車に慣れているドライバーは驚くかもしれません。

 さらに高速道路の走行中に不安定になってしまうと、車両が横転してしまう恐れがあります。そのため高速道路でも時速80キロを上限として走ることをオススメしています」(JAPAN C.R.C.の担当者)

 また、「普段のクルマと“内輪差”が違う」のも気をつけておいきたいポイントとのこと。

 この内輪差の違いから、右左折時に壁やガードレールにぶつかったり、隣に停めてあるクルマにぶつかったりする可能性があるのです。

 キャンピングカーの修理代金は10万〜30万円と高額に上ることもあるそうですから、楽しい旅行にするためにも運転時には注意を払いしましょう。

 他には「貸し出し可能年齢」もしっかり確認が必要です。

 キャンピングカーのレンタル業者によっては、レンタル可能年齢が20歳以上、また運転免許取得から1年以上の人と定めている場合があります。

 先述したようにキャンピングカーは一般的なクルマよりも運転するのが難しく、初心者や運転に慣れていない人の場合は必然的に事故や破損のリスクが高くなるため、こうした制限を課しています。

 またこれ以外にも厳格なルールを設けているレンタル業者もあるそうですので、利用ルールについても事前に調べておくと良いでしょう。

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 このように、レンタル業者やキャンピングカーのクラスにも左右されますが、おおよそ1日3万円前後の料金でキャンピングカーは借りることが可能です。

 ホテルのようにチェックイン・アウトなど時間に縛られることが無く、のんびりと自由な旅がしたい人は、一度キャンピングカーの利用を検討してみても良いかもしれません。