ニューヨークで実車展示されたトヨタの新型ラージセダン「カムリ」に、反響が集まっています。いったいどんなクルマで、どんな反響の声があるのでしょうか。

満を持して「トヨタ最新顔」な新型カムリ

 ニューヨークで実車展示されたトヨタの新型ラージセダン「カムリ」に、反響が集まっています。
 
 いったいどんなクルマで、どんな反響の声があるのでしょうか。

 トヨタ「カムリ」は1980年にデビュー。初代モデルは「カリーナ」の兄弟車「セリカカムリ」として登場しましたが、そこから独自の進化を遂げ、現行モデルは11代目です。日本だけでなく海外でも人気を誇っていて、同社にとってはロングセラーかつベストセラーの車種といえます。

 残念ながら、日本展開は2023年に終了。以後、11代目は海外展開のみとなっています。

 さて、その最新型「11代目」の「カムリ」が、2024年3月29日開幕の「ニューヨーク国際オートショー2024」で実車展示されました。

 昨年11月に発表されたばかりの11代目カムリは、フロント部イメージやインテリア、さらに動力周りに至るまで、大幅な刷新が行われています。

 まずエクステリアですが、フロントフェイスに洗練感のある「ハンマーヘッド」デザインが採用されました。これは「bZ4X」や新型「クラウンスポーツ」、2代目「C-HR」、5代目「プリウス」など、最近のトヨタ車で流行となりつつあるデザインで、「知的で明晰な印象を与えるTOYOTA独自のフロントの表情」と表現されることもあります。ヘッドライトも、最新のトヨタ車に採用される「コの字型」となっています。

 なお、このフロントマスクはデザインが2種類展開されています。ブラックグリルを中心にスポーティさを演出したもの、あるいはグリルレスによりラグジュアリーさを仕立て上げたものです。

 インテリアは、まずダッシュボード周りが直線基調のデザインとなり、液晶メーターは大型化。大画面のインフォテインメントディスプレイが装備され、テクノロジーを感じる進化を遂げています。

 ボディサイズは全長4879mm×全幅1839mm×全高1445mm、ホイールベースは2824mm。

 パワートレインは2.5リッター直列4気筒直噴エンジンを搭載し、最新の第5世代トヨタハイブリッドシステム(THS)との組み合わせで、最大出力225hp(4WD:232hp)を発揮します。

 さて、今回NYで展示されたのは、フルモデルチェンジで新設定された「XSE」グレードです。

 XSEグレードは流麗なルーフラインと彫りの深いボディによるスポーティなエクステリアをまとった特別モデル。

 アルミスポーツペダルやパドルシフト付き本革巻きステアリングホイールを標準装備し、3段階に調整できるフロントヒーターとベンチレーションを備え、快適性も高まっています。

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「海外専用」として誕生した新生カムリの姿に対し、ネット上のコメントでは「素直にカッコいい」「クラウンに近づいてきたな」などの声が。

 展示車を見た海外のコメントでは「いいね!このカムリ買うわ」「いままでトヨタ車はゴツデカグリルなやつに乗ってたけど、このグリルも良いね」「高級感あるクルマ作ったね」「うーん、カムリとクラウンを変に混ぜたみたいな感じ。現行10代目のほうが良いかな」「いや9代目のほうが良いぞ」「いや8代目のほうが好きだわ」「で、いつヨーロッパで売ってくれるの?」「そんなことよりヨーロッパ展開してくれ」など、様々な反響が飛び交っていました。

 いっぽう日本でも「カムリかっこいいんだけどなータクシーでこれに当たったら嬉しい」「カムリ日本に戻ってきてくれないかな。こういうセダンは需要無いのかな。寂しいけど」など、カムリに対する愛着を思わせる声も見られました。