三菱のインドネシア法人は2024年5月8日、クロスオーバーMPV「エクスパンダークロス」に新たな特別仕様車を設定したと発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。

三菱の新型SUVミニバン「エクスパンダークロス」

 三菱自動車工業(以下、三菱)のインドネシア法人は2024年5月8日、現地生産のクロスオーバーミニバン「エクスパンダークロス」に新たな特別仕様車を設定し、800台限定で発売すると発表しました。

 エクスパンダークロスは、アセアン諸国で好評を博している3列シートミニバン「エクスパンダー」(2017年〜)にSUVのテイストを盛り込んだクロスオーバーモデル。

 ミニバンならではの優れた実用性はそのままに、未塗装のフェンダープロテクター、シルバー塗装のバンパーロワガード&ドアクラッディングパネル、ルーフレールなどを追加装備しています。

 2019年にインドネシアで発売後、アセアン、中東、中南米、アフリカと販売市場を拡大しており、2022年度のグローバル販売台数はエクスパンダーと合わせて13万台以上。

「トライトン」「アウトランダー」に次ぐ3番目の売れ筋モデルとなっており、世界戦略車として三菱の成長を牽引しています。

 インドネシア仕様のボディサイズは全長4595mm×全幅1750mm×全高1750mm。乗車定員は前列から2人-3人-2人の7人乗り。最高出力105ps/最大トルク141Nmを発生する1.5リッターエンジンにCVTまたは5速MTを組み合わせています。

 最低地上高は本格オフローダー並みの225mmを確保。ただ、4WDモデルは未設定です。

 今回発表された特別仕様車「エリート リミテッド エディション」の見どころは、トレンド感のあるツートーンカラーにあります。

 既存カラーのパールホワイトまたはグリーンブロンズメタリックをベースに、フロントグリル、各ピラー、ルーフ、ドアミラーカバーなどをブラックで塗装することにより、車高が若干低く見え、スポーティな印象が強まっています。

 また、インテリアにプレミアムオーディオシステムを追加装備し、音響効果を高めているのも特徴です。

 価格はベース車(CVT)より1350万ルピア(約13万円)高の3億6115万ルピア(約350万円)です。